聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

泌尿器科

泌尿器科のお知らせ

  • 読み込み中

急性膀胱炎

急性膀胱炎とは

急性膀胱炎は女性の約半数が生涯に一度はかかったことがあるといわれるほど多い病気です。排尿が終わるときのしみるような痛み、頻尿、残尿感、血尿などが典型的な症状とされています。

原因

細菌が尿道を通って膀胱で感染すると急性膀胱炎になります。特に女性は男性より尿道が短いために細菌が入りやすく、膀胱炎は女性の病気と考えられています。通常は抗生物質を数日服用すると治るため、簡単に考えられがちですが、細菌が腎臓に逆流して腎盂腎炎を起こすことや、膀胱がんのために似たような症状を起こすこともあります。

治療法

急性膀胱炎の多くは大腸菌が原因となる場合が多いです。しかし稀に薬が効きにくい細菌が炎症を起こしている場合や別の病気が原因で膀胱炎になっていることがありますので、膀胱炎を短期間に繰り返す場合には専門的な検査が必要となります。特に膀胱癌の場合は初期症状が膀胱炎と似ているので注意してください。

予防には

① おかしいときには水分を・・・膀胱炎になりかけても水分を十分にとることでよくなることがあります。少しおかしいと思った時には水分を多めにとることをお勧めします。
ただし2日たってもよくならないときには泌尿器科へご相談を。

② ビデは控えめに・・・ウォシュレットが普及してビデをつかっている方が多いのではないでしょうか。ただし頻回に使いのは要注意!ビデをつかうのは最小限にして弱めにしましょう!

③ 寝る前には必ずトイレに行きましょう・・・膀胱炎をおこす細菌は寝ている間に増えていきます。寝る前にはなるべくトイレに行ってから寝ること!特に性交渉のあとは膀胱炎になりやすいので気をつけてください。

(繰り返す膀胱炎のかたには)
膀胱炎を繰り返し、抗菌薬(抗生剤)を頻回に服用されるご相談が増えております。特に高齢の方の繰り返す膀胱炎の場合には閉経後の萎縮性腟炎が原因になっていることがあります。この場合には抗菌薬よりも女性ホルモンの腟内投与が効果的です。

トップへ