聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

眼科

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眼形成外来

スタッフ:藤谷

外来スケジュール表

当院の眼形成外来の特色

当院では眼瞼下垂や眼瞼内反症はじめとする眼瞼疾患に対する手術のほか、眼瞼痙攣に対するボツリヌス治療や涙点プラグ挿入など幅広い疾患に対し、多岐にわたる治療が可能です。眼瞼疾患でお困りのことがございましたら是非気軽に相談してください。

代表的な対象疾患

1.眼瞼下垂

眼瞼下垂は、上まぶたが下垂し開きにくくなる病気で、まぶたが瞳孔にかかると、上の視野が狭くなり、見えにくくなります。先天性と後天性があり、高齢化社会に伴い最近は中高年以降におこる加齢性変化に伴う後天性の眼瞼下垂が増えています。
瞼が下がっているのであごをあげて物を見たり、重症になると、前頭筋(おでこの筋肉)を無理に使ってまぶたを開けようとするので、眼精疲労や肩こりを生じたりします。
原因や病状の程度により、いくつかの手術があります。当院でうけられる方の9割が加齢による下垂と長期コンタクトレンズ装用者にみられる下垂で、筋肉のはたらき(挙筋機能)がある程度残っている方が大部分です。この場合は、まぶたを挙げる筋肉を瞼板という硬い組織に縫着し、筋肉の働きをまぶたにしっかり伝えて、下垂を改善することができます。手術時間は、局所麻酔下で、片眼30分程度、両眼1時間程度です。
片眼のみは外来手術で、両眼同時に手術する場合は、1泊2日の入院手術をおすすめします。5日~1週間後で、抜糸します。

術前

術後

2.眼瞼内反症

まぶたが内側に向いているためまつげが眼球にあたっている状態で、高齢者の下まぶたに多くみられます。まつげが角膜にあたると角膜に傷(角膜炎)が生じ、異物感、まぶしさ、眼脂、視力低下も生じます。
若年者には、眼輪筋を切除する方法、高齢者には、瞼板という硬い組織と瞼板を支えている筋肉とを縫着する方法や眼輪筋を短縮させる方法などで内反を改善させます。局所麻酔で片眼20分から25分で、外来手術でできます。
*乳幼児の下まぶたによく見られる逆さまつげは、成長につれて自然に治ってくることもありますが、角膜障害が強く、また、学童期になっても改善しない場合は手術を行うことがあります。小児は入院してもらい全身麻酔で行います。

術前

術後

3.眼瞼良性腫瘍

主に下記のような腫瘍を内科的あるいは外科的に治療しております。切除した検体は、病理検査で悪性の有無を調べます。

3-1.麦粒腫

まぶたにある脂腺や汗腺に細菌が入り、感染をおこして腫れたものです。細菌感染症ですので、治療は抗菌薬の軟膏や点眼液の塗布、内服薬の服用です。

3-2.霰粒腫

まぶたにある脂腺(マイボーム腺)にあぶらがたまり、炎症をおこしたものです。治療は、部分麻酔(局所麻酔剤の注射)にて皮膚側、またはまぶたの裏側から切開して、たまったあぶらをかき出します。

3-3.眼瞼黄色腫

皮膚内に、脂質(あぶら)を食べた細胞が増えることにより発生する淡黄色の良性腫瘍です。平坦で、境界がはっきりしており、上まぶた内側に、左右対称性に発生します。高脂血症と関係があるといわれています。治療は、局所麻酔にて摘出します。

3-4.母斑

皮膚にメラニン色素を含む細胞(メラノサイト)が集まってできている腫瘍です。生まれつきのものや、加齢により徐々に出現するものもあります。

3-5.乳頭腫

皮膚の角質が増殖した良性腫瘍です。まぶたのふちに好発します。

3-6.脂漏性角化症

加齢により出現する良性腫瘍です。

4.眼瞼痙攣

眼の周りには眼輪筋(がんりんきん)といって、瞼を開閉に関わる顔面神経系の筋肉があります。眼瞼痙攣は、この両眼の眼輪筋に自分の意志とは関係なく力が入る病気で、中高年に好発します。初期症状は眩しさを感たり、眼がパチパチすることから始まります。その症状は明るい場所や精神疲労で悪化し、徐々にひどくなると眼瞼を閉じる力が続くようになり、日常生活に支障をきたすようになります。症状の進行は比較的ゆっくりしていますが,そのまま放置して自然に治る病気ではありません。また、ドライアイを併発することがあります。治療は、痙攣しているまぶたの筋肉に、痙攣を抑える作用をもつボツリヌス毒素を注射します。注射後、2~5日で効果が表れて、3~4 か月で徐々に減弱していき、効果がなくなった時期をみて再注射するという対症療法です。外来でできます。

5.眼窩脂肪ヘルニア

主に加齢によって、眼窩の中にある筋肉や靭帯が弱くなってきた場合に、本来は眼球の後ろ側にあるはずの脂肪の組織(眼窩脂肪)が、弱くなった隙間から目の前の方に出てきてしまうと、眼窩脂肪ヘルニアと呼ばれます。
眼窩ヘルニアは、大きくなってくると、ゴロゴロ痛みの原因になったり、見栄えが悪いというのがあり、ご希望があれば、手術で切除できます。

6.結膜弛緩症

白目の表面の薄い膜(結膜)がその下の層からはがれ、シワが出来る病気です。結膜弛緩症は、涙による目の表面のうるおいや正常な流れを邪魔して眼の様々な障害を引き起こします。「いつも涙っぽい」「ころころする」など多くの年配者の目の不快感の原因となっています。治療は、弛んだ結膜を円蓋部強膜に縫い着ける縫着法、弛んだ結膜を電気で凝固し短縮させる凝固法があります。外来手術で行えます。

7.ドライアイ

ドライアイとは、涙の蒸発量の増加や、分泌の減少、質の異常によって目の表面の健康が保てなくなる病気のひとつです。ドライアイは目の乾燥感、目の疲れ、異物感などのほか、涙や目やにが多くでる、光がまぶしい、視力は良いのになんとなく見にくいなど、様々な症状があります。最近は、パソコンやテレビ、携帯電話などの画面を見続ける生活により、まばたきが減り乾きやすくなることや、コンタクトレンズの長時間、長期間使用により、目の表面があれて涙の安定性が損なわれることなどが原因と考えられます。人工涙液点眼で効果の少ない患者さんには、涙点プラグ挿入術を施行します。これは、涙の排泄口である「涙点」をふさいで、少ない涙を溜める治療法です。処置は、外来で10分ほどで終了です。痛みはほとんどありません。

8.涙道疾患

涙道(るいどう)という目と鼻をつなぐ涙の排水管がつまると、涙があふれたり、目ヤニがたまったりします。通水検査は、涙点から生理食塩水を注入し、涙道がつまっていないか、どの部分がつまっているか見極める外来でできる検査です。通常だと水が鼻へ通るか、あるいは、喉にお水がきます。しかし、涙道閉塞や狭窄があると水や膿が逆流します。涙点の閉鎖や軽いつまりの場合は、涙点拡張針やブジー(細い針金状ののも)を差し入れてその詰まりを取れば治ることもあります。再発を繰り返す場合は、シリコン製のチューブをしばらく留置しておくこともあります。強固な閉塞の場合は、細菌感染し炎症をおこし、痛みを伴うことにもなり、そうなると目薬では治りませんからつまった排水管を開け、その過程でうみを取り除くなどの治療を行います。耳鼻咽喉科と協力し、必要な症例は、外科的手術を行います。

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