聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

眼科

眼科のお知らせ

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サージカル網膜外来

硝子体手術装置 Constellation®(ALCON社) / 広角観察系システム BIOM®

対象疾患

網膜剥離、増殖糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、黄斑浮腫、黄斑円孔、黄斑上膜などの各種網膜疾患に対し、網膜硝子体手術を行っています。充分な網膜硝子体の知識を有し、内眼手術経験を有する術者が執刀します。

手術装置

2012年7月より5000回転の高速カッターを搭載した最新の硝子体手術装置Constellation®(ALCON社)を導入し、従来よりさらに低侵襲かつ安全な25ゲージシステムによる小切開硝子体手術が可能になりました。

入院期間、手術時間

入院期間は約数日〜2週間ですが、経過次第ではより早期に退院することも可能です。手術時間は平均40分、黄斑疾患では白内障手術を併用しても約30分です。

症例数

年間約250件の網膜硝子体手術を行っており、良好な成績を収めています。網膜剥離の初回手術の復位率は一般的に約90%と言われていますが、当院では約95%の初回復位率と99%の最終復位率を誇っています。増殖糖尿病網膜症の牽引性網膜剥離、難治性網膜剥離(PVR、巨大裂孔、黄斑円孔網膜剥離など)も良好な成績を収めております。

特徴

  • 黄斑疾患の硝子体手術は特に力を入れており、光干渉断層計(SD-OCT)による、精度の高い診断により、各種黄斑疾患の手術適応を判断し、硝子体手術を多数行っております。
  • ぶどう膜炎や眼内炎の硝子体手術はぶどう膜チームと協力して行っております。
  • 白内障手術関連の硝子体手術も他院より紹介戴き、眼内レンズ落下、水晶体落下、眼内レンズ縫着、水晶体因性眼内炎など多数行っております。
  • 網膜剥離、眼内炎、水晶体落下など、緊急性を要する場合は、予約センターを通さずに直接眼科外来に御連絡下さい。担当医師が対応いたします。

病状説明とインフォームドコンセント

手術前は術前外来を設けており、手術方法、起こりうる合併症、術後の注意点など丁寧に説明させていただきます。

手術教育

当院は、日本眼科学会専門医制度委員会認定の基幹研修施設であり、大学病院と同レベルの眼科研修プログラム施行施設です。手術教育は網膜硝子体疾患に限らず、白内障など全て教育カリキュラムに則った手術教育を行っています。

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増殖糖尿病網膜症

増殖糖尿病網膜症

手術前

増殖糖尿病網膜症

手術後

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特発性黄斑円孔

特発性黄斑円孔

特発性黄斑円孔

視力の中心となる黄斑部に孔が開き、そのために視力低下、ゆがみの自覚を生じる病気です。OCTという機械を用いると孔が開いるかどうかが確実に診断できます。全層黄斑円孔は手術で閉鎖させることが可能です。治療は眼の内容を構成する硝子体というゼリー状の物体を除去し、ガスを入れる手術(硝子体手術)を行い、その後数日間うつぶせを取っていただきます。なるべく早く手術をしたほうがよい結果が得られます。

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黄斑上膜、黄斑前膜、黄斑前網膜線維症

黄斑上膜、黄斑前膜、黄斑前網膜線維症

黄斑上膜、黄斑前膜、黄斑前網膜線維症

黄斑部にセロフィン状の膜が張る病気です。さまざまな病気が原因で起こる場合もありますが、多くは特発性(原因不明)です。膜によるフィルター効果で視力が低下し、膜の収縮により黄斑部の網膜にしわが生じ、物がゆがんで見えることもあります。視力の低下がなく、自覚症状に乏しい場合は経過観察します。自覚症状が顕著な場合は手術の適応になることがありますので医師と相談しましょう。治療は硝子体(眼内のゼリー)の一部を取り、小さいピンセットのような器具で黄斑部の膜をはがす手術になります。最近では25ゲージ硝子体手術という、傷口の極めて小さい手術も可能になりました。膜が張ってから何年も経過すると視力の戻りが悪くなります。手術の時期には緊急性は全くありませんが、いつでもいいというのではなく、ある程度早いほうが視力の回復は良好です。手術の時期は医師と十分に相談しましょう。

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