「受けた治療の結果」、「入院期間」、「安全な治療」に対する患者さんの満足度を知ることは、医療の質を測るための直接的な指標になります。これらの指標から患者満足度の臨床的な意義を裏付けることは困難ですが、当院では各科・部署別に評価できるようデータを収集しているため、各部署内の患者満足度を高めるための指標にすることはできると考えています。
当院では、「患者満足度調査」を1998年度よりを実施しています。2005年度、2006年度は厚生労働科学研究「臨床指標を用いた医療の質向上に関する国際共同研究」に参加し、全国約80の同機能同規模施設(急性期型500床以上)中、2005年度は総合評価で1位、2006年度は病院満足度ポイント『全体としてこの病院に満足している』の回答で外来:1位、入院:3位という評価を受けました。そこで、2007年度からは、評価を各部署へフィードバックし、改善につなげることを意識した設問構成で、当院独自に満足度調査を実施しています。