聖路加国際病院
小児外科日帰り手術のご案内
日帰り手術の利点/手術の危険性/手術の対象/手術の条件/手術の流れ/Q&Aコーナー |
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これまで聖路加国際病院小児外科では小児鼠径ヘルニア、陰のう水腫、臍ヘルニア、包茎などの手術は、手術前日入院、翌日退院の2泊3日の入院で行ってきました。しかし、短期間とは言えども入院によるお子様やご家族の負担は多大なものがあります。 最近の医療の進歩によって、このようなお子様の全身麻酔での手術も安全にしかも短時間で行う事が可能になりました。そこで当院では、1歳以上15歳以下の小児鼠径ヘルニアなどは日帰り手術(Day Surgery、1日入院手術)を始めました。もちろん日帰り手術を望まれない場合は、従来の入院も可能です。 |
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(男子の右鼠径ヘルニア) | (女児左鼠径ヘルニア) |
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小児の日帰り手術の最も大きな利点は、入院に伴うお子様の精神負担を減らす事が出来る事です。一人で手術室に運ばれて手術を受ける事は、大人にとっても大変な不安を伴います。当院では、お子様の精神的保護のためにご両親のどちらか一方に麻酔がかかるまで手術室で付き添って頂くようご協力をお願い致しております。 麻酔から覚めた後、回復室で休む間もお子様と一緒に過ごして頂いて、お子様が意識のある間は出来るだけお母様が側について頂くようにお願いしています。 院内感染の防止:病院では、出来るだけ入院期間を短くする必要があります。 医療費の削減:入院日数が少ない分、費用は安く済みます。(乳幼児医療費助成制度が受けられます) |
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日帰り手術だからといって手術の方法や内容が変わるわけではありません。手術には常に危険を伴います。このため日帰り手術では危険性が極力少ない手術だけが行われています。麻酔による危険性はまったくないわけではありません。しかし手術前の注意事項を守って頂ければ、日帰り手術だからといって入院手術にくらべて危険性が大きくなるわけではありません。 手術による主な危険性は、術後の出血や痛みです。小児の手術では、痛みを少なくする工夫が行われており、多くの子供さんは手術を受けた日の夕方には歩いて帰宅できます。 |
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日帰りでも心配のない手術だけを行っています。 小児の鼠径ヘルニア、陰嚢水腫、臍ヘルニア、皮膚の「おでき」、包茎などです。 |
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1)ご両親が手術前後のお子様の看護を充分にできる状況であること。 2)緊急の場合の通院時間が1時間以内であること。 3)他に大きな病気がないこと。 (担当医とご相談ください。) |
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手術前 小児外科外来受診 手術が必要かどうか診察します。出来ればかかりつけのお医者さんから診療情報提供書(紹介状)を頂いてきてください。手術の日が決定したら、必要な検査をします。手術承諾書もこの時にお渡しします。麻酔科診察の予約をお取りします。後日、4階手術室で麻酔科の診察を受けます。 麻酔科診察 心臓や呼吸の音を聞いたり、過去にかかった病気などについていくつかお伺いします。 手術当日の朝の食事や飲み水についての説明もあります。これは安全に手術を行うためにとても大切な事柄です。 手術日 当日の麻酔科診察 朝8:30までに4階の手術室に直接来て頂きます。 |
担当医師が麻酔 手術を受けられる状態であるかを診察します。 診察で問題がなければお子様に手術用のガウンに着替えて頂きます。手術室は病院内の他の場所とは違い、細菌の数を極力押さえられるような仕組みになっています。そのため、付き添いの御両親(どちらか一方)も一緒に手術用の服に着替えて頂く必要があります。 (右図はお母さんに抱かれて手術室へ) |
(お母さんに抱かれて手術室へ) |
実際に手術をする部屋に入ります。 心電図のシール(コード)や血圧、体の中の酸素量を測るシールなどをつけていきます。 |
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お子様が眠るまで、近くにいて声をかけたり手を握ったりしてあげてください。 麻酔がかかる時、一見ひきつけたり、苦しそうに見える事がありますが、眠るときの自然な反応です。 点滴など痛みを感じることは麻酔が十分にかかってから行いますので心配ありません。 |
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ここで付き添いの御両親には一度手術室を出ていただきます。 (手術の間に1階にて入院手続きをして頂きます。) |
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手術後 手術終了後、主治医より手術の経過についてご説明いたします。 麻酔がさめたら回復室に移動します。御両親は(どちらか一方)回復室でも付き添って頂きます。 麻酔科の先生の許可が出れば6階小児病棟に移ります。 |
(回復室内) |
2時間から4時間後には水分をとっていただき、吐いたりしなければ、おやつや食事をとる事ができます。点滴もそれまではつけたままになります。 午後、麻酔科医師、担当医師による診察を行います。 担当看護師より退院後の生活や外来受診、持ち帰っていただく薬の説明などを行い、問題がなければ夕方には退院となります。 但し、主治医が必要と認めたとき、御家族が希望される場合には一泊入院も可能です。 退院後(手術の数日後)、外科外来で診察をします。 |
(小児病棟入り口) |