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診療内容
診療内容・特徴
小児外科では、主に16歳以下のお子様の外科的な病気の診療を行っています。
小児外科的な疾患をお持ちの成人、また小児外科で診療を受けられ、成人に達した方の診療も小児外科で行っております。
小児の外科的な病気は、お子様の年齢によって特色があります。
特にこれから成長し、長い将来のあるお子様です。子供は大人のミニチュアではありません。成長の過程に応じて、それぞれの年齢で精神、心理、身体面での特徴があります。このため同じ病気でも成人とは診療の方法が異なることがあります。これらのことを踏まえて、お子様の診療にあたることが大切です。聖路加国際病院は、日本小児外科学会認定の小児外科専門施設です。
鼠径ヘルニア・臍ヘルニアに代表される小児の一般疾患はもとより、悪性腫瘍・先天性疾患・救急と幅広い小児外科領域の診断・治療を行っています。
いずれの領域においても、小児を全人的にとらえ「こどもの身体と心にやさしい」医療を目標としています。
鼠径へルニア、臍ヘルニア、体表の手術などの小手術は、麻酔科・手術室との協力体制により日帰り手術も行っています。 手術に伴うお子様の不安を軽減するため、御希望のお母様(時にお父様)には手術室で、麻酔の導入時までお子様に付き添って頂き、点滴などの痛みを伴う処置はすべて麻酔がかかってから行っています。
また、長期の入院が必要な病気のお子様の診療には、小児科およびその他の部門と緊密な連携をはかり、チーム医療を実践しています。
例えば悪性腫瘍の診療では、化学療法は小児科、放射線療法は放射線科、そして手術は小児外科で行いますが、各科が協力して一貫した流れの中で行われています。このため聖路加国際病院では、全ての小児の患者さんは、診療科に関係なく小児病棟に入院いただき、各科の連携を密に行っています。
特に、最近は、より低侵襲な(体にやさしい)手術を行うことを目標として、急性虫垂炎・女児の鼠径ヘルニア等に対しては、腹腔鏡手術を積極的に導入し、診療にあたっています。 以前より行っていた停留精巣・膀胱尿管逆流症・尿道下裂などの小児泌尿器科領域の診療も、国内各専門施設と連携して、さらに充実させる所存です。
宗教的な理由による割礼は原則的に当院では行っておりません。 医療的に必要と判断される場合には、包茎根治手術を行っております。
ヒルシュスプルング病の経肛門的根治手術、ぺクタスバーを用いた漏斗胸手術など、国内外で有用性が確立された新たな手術方法を積極的に取り入れています。
診療実績
手術症例数
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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手術件数 | 151件 | 179件 | 186件 | 199件 | 227件 |
主な設備・検査
- リニアック治療装置2台(4,6,10MV-X線)
- 放射線治療専用CT(16列) 1台
- 3次元放射線治療計画装置4台
- 超音波誘導照合システム
- 前立腺小線源治療装置
- 呼吸同期システム