診療のご案内

診療のご案内

診療案内

聖路加国際病院腎センター・腎臓内科では早期の腎臓病から透析が必要となる進行した腎臓病までを対象として、「元気に楽しく暮らしていく」ことができるよう、患者の皆様の病気の状態にあわせて診療をさせていただきます。慢性腎臓病の治療は、薬物療法、食事療法、生活習慣改善など多くの治療を組み合わせることが大切です。
そのためには、医師・看護師からの指示を守るだけではなく、患者の皆様自らが腎臓病や治療の内容についてよく理解すること、検査結果や今のんでいる薬の種類、名前などを知っておくことが大切です。

腎臓病クリニック(CKD clinic)

慢性腎臓病の早期から透析導入までの患者の皆様を対象とした外来です。
医師の診察のほかに、腎センター看護師が腎臓病の基本や治療上の注意などについて個別にご説明いたします。必要に応じて栄養士による栄養指導も行います。
病状に応じて1~4ヶ月に一回の通院となります。
個別の診療とは別に、同じ病気をもつ方たちといっしょに腎臓病の基本を勉強することも長期間の治療を成功させるうえで役立ちます。腎臓病クリニックでは、毎週金曜午後にグループ指導である「そらまめ塾」を開催しています(完全予約制)。

透析療法

透析療法とは腎不全が進行し、自分の腎臓が充分に働かなくなった時に腎臓の代行をしてくれる治療法です。かつては尿毒症、腎不全は不治の病でしたが、透析療法の出現によって多少の制約はあるものの、健康な人とそれほどかわりのない生活を送ることができるようになりました。「透析療法はつらい」「透析をしても長生きできない」などの誤解がまだあるようですが、医学技術の発展は目をみはるばかりです。透析療法をつらい治療法と考えないで下さい。積極的に透析療法を行い、元気に楽しく長生きすることをめざしましょう。
透析療法が必要といわれたら

■血液透析

血液透析は、血液を体の外へ引き出し、機械を使って体にたまった余分な水分や老廃物(尿毒素)を取り除く治療法です。
現在わが国では25万人以上の方が血液透析を受けられ、元気に生活されています。 わが国の血液透析の治療成績は世界最高ですから、安心して治療をうけることができます。
血液透析

腹膜透析

腹膜透析はからだにやさしい透析療法です。お腹に透析液を出し入れすることで、体にたまった余分な水分や老廃物を取り除くことができます。
腹膜透析には、一日3、4回自分で透析液を交換するCAPDと、寝ている間に機械を使って自動的に透析液を交換するAPDという治療があります。
世界中で10万人以上の方が腹膜透析を行っています。
腹膜透析は血液透析に比べ、 通院回数が月に1,2回ですむ、心臓・血管に負担を与えにくい、痛みがないなどの利点がありますが、わが国では腹膜透析ができる医療機関が少ないため諸外国にくらべると普及率はまだ低いのが実情です。
腹膜透析

その他の特殊血液浄化治療

血液浄化療法は慢性腎不全だけではなく、神経免疫疾患(重症筋無力症など)、膠原病(関節リウマチなど)、消化器疾患(劇症肝炎、潰瘍性大腸炎など)などさまざまな病気にも応用されています。当院では治療に習熟した臨床工学技士や看護師と共に治療にあたっています。
その他の特殊血液浄化治療