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診療内容
診療内容・特徴
血液内科は、総合内科を基礎にして、専門的な血液疾患の診療をしています。血液疾患だけに焦点を合わせることなく、患者さんを個別的・全身的・全人的にとらえることを心がけています。以前は、血液腫瘍科が腫瘍性疾患のみを扱っていましたが、2016年7月より血液内科に統合されました。
血液内科部長と医長、血液内科専門研修医が血液内科診療の中心を担いますが、内科13科のスタッ フ医師・レジデント、他科のスタッフ医師・レジデント、看護師、薬剤師、コ・メディカル、事務など全 病院スタッフと有機的につながったチーム医療(当院では「生きた有機体」と呼びます)を実践しています。
血液疾患の治療成績の向上にはめざましいものがありますが、疾患を治せるときも治せないときも、 患者さんの希望とQOLを大切にした温かくて信頼される医療をめざしています。
患者さんには、「病気になったことは必ずしも人生のマイナスではなく今後の人生のメッセージ」と 前向きに考えてもらえたらと思っています。
対象症例・得意分野・専門分野
- 血液疾患一般
- 血液腫瘍(白血病、悪性リンパ腫、骨髄異形成症候群、多発性骨髄腫など)
- 造血幹細胞移植が適応となる各種疾患
- 赤血球・白血球・血小板の異常
- リンパ節腫脹
- 出血傾向
- 不明熱
診療実績
外来
予約受付時間は、8時半から15時。待ち時間は、平均約1時間です (多くの場合、その日に実施した血液検査の結果が出てからの診察になるため、採血から検査結果判明まで1時間ほど必要となります)。毎週木曜日の午後に造血幹細胞移植専門外来を開設しており、移植を受けられた患者さんを長期的にサポートするために、専門医と専門的な研修を受けた看護師が診療と日常生活の指導等を行ないます。
なるべくわかりやすく説明をして納得していただけるように努めています。
1日平均の外来患者診察数は30~60名程度です。
入院
部長、医長、専門研修医、病棟専属のレジデント・看護師・薬剤師が直接担当します。小児科、感染症科をはじめ他科・他職種とのチーム医療を行います。総合病院の特徴を生かし、血液疾患以外の合併症をもつ患者さんに対しても、他科との連携のもとに質の高い診療を提供します。保険診療の範囲内で標準的な治療を基本にしますが、患者さんの個別性を考えた医療を追求します。また、免疫細胞治療科と連携して、一部研究開発的な治療も実施する予定です。
病棟では毎朝血液内科チー厶全員で、診断・治療方針をディスカッションしており、必要に応じて感染症科医師や精神科リエゾンナースなどもディスカッションに加わります。診療の質を高めるために、血液カンファレンス、血液セミナー、病棟血液ミーティング、小児科や放射線科との合同カンファレンス、造血器腫瘍キャンサーボード、造血幹細胞移植カンファレンスなどを定期的に開催しています。
外来スケジュール表
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スタッフの詳細情報は名前をクリックしてください。
トピックス
2016年7月1日より、血液内科と血液腫瘍科が統合され、新たな「血液内科」としてスタートする事になりました。腫瘍性疾患、非腫瘍性疾患に関わらず血液疾患全般に対してひとつのチームとして診療に携わります。これまで受けられていた診療が提供出来なくなることはなく、より一層充実した診療の提供を目指しています。
メディア掲載情報
書籍情報
診療所/一般病院の血液診療Do&Don't
岡田 定 (著)
日経BP社 2018/3/15
血算の異常がわかったら、まずはどう初期対応するか?鑑別は?治療は?例題を使ってQ&Aで解説!日常診療で役立つ患者さんへの説明の具体例もたくさん提示!
詳細はこちら
見逃してはいけない血算
岡田 定 (著)
日経BP社 2016/9/1
臨床所見と血算でピンと来る疾患がない―。そんなあなたは重大な疾患を見逃しているかも?押さえておくべき血算の値とは?病歴と血算から「反射的」に診断する!全ての研修医、プライマリ・ケア医に役立つ血算の読み解き方。
レジデントのための血液診療の鉄則
岡田 定 (著), 森 慎一郎 (著), 樋口 敬和 (著)
医学書院 2014年8月11日
血液内科で頻度の高い疾患、緊急度の高い症候と疾患をとりあげ、症例ベースで思考過程と実践能力を養う書籍。血液専門研修医が真っ先におさえておくべき、診断・治療・患者管理に重要な"鉄則"をマスターできる。
あなたも名医! 貧血はこう診るここを外さない! minimum,standard,advanced (jmed32)
編集/岡田定
日本医事新報社 2014年6月25日
血液を専門にしない実地医家にとって、血液領域で最も診ることの多いのは貧血! 貧血は他領域とかなりオーバーラップする疾患で、その対応にはジェネラルな視点が欠かせません。本書は実地医家の視点に立ち、「貧血(疑い)をみたらどこに注目してどのように対応するのか」を、1実地医家が遭遇する具体例、2minimum(これだけは少なくとも)の対応、standard(これだけで十分)の対応、advanced(これだけできればすごい)の対応、3解説、4その後の経過、の流れでクリアカットに解説!
あなたへの医師キャリアガイダンス
循環器疾患ケアグループ編集
編集/岡田定、他
医学書院 2012年8月1日
研修病院選びの決め手は何か、専門を何にするか、臨床か研究か、留学や開業をいつするか……。医師としてのキャリアの積みかたは多様だ。本書では50人の先輩医師が「今のあなたの悩みについて、かつて(あるいは現在進行形で)同じように悩み、このような道を選んだ」と、本音で語る。執筆陣は聖路加国際病院内科の現役・OB/OGという共通点はあれどその経歴は多種多様。さまざまな努力や転機となったエピソードが興味深い。
内科レジデントの鉄則 第2版
循環器疾患ケアグループ編集
編著代表/岡田定、他
医学書院 2012年3月1日
「新人レジデントは何がわからないか」を知り抜いている聖路加内科チーフレジデントの先輩方が教える、臨床で必要な考え方と対応の仕方を丁寧に解説した書。診療の鉄則がわかれば「今からできる!」ことがこんなにもあるのだということに気づくはず。胸部X線の項を加え、新執筆者により全ての章がアップデートされた改訂第2版。
最速!聖路加診断術
岡田 定
三輪書店 2009年11月
聖路加診断術とは…?
聖路加国際病院の内科は救急外来からの入院が多く、ゆっくり時間をかけて診ることはできません。短時間の間に、いかに適切な診断を行うかが勝負になります。そこでまずチーフレジデントが患者の年齢、性別、病歴、身体所見から、「最も考えられる疾患は何か?」「見逃している重大な疾患はないか?」と、より可能性が高い疾患、緊急性のある疾患を推論します。そして検査を経るごとに診断推論を繰り返し、最終診断に至ります。論理的な診断アプローチによって、無駄な検査を減らし、時間も短縮できるのです。
診断(推論)力は、臨床医にとって必須の能力です。診断力を高めるには、理論だけをいくら学んでもダメ、一定以上の臨床経験が不可欠です。逆に経験が十分でも、常に考える力を養っていないと、診断力は身につきません。
本書は旬のチーフレジデントたちが、日々の臨床現場で経験した症例を持ち寄ってできました。限られた情報・時間の中どのような思考回路を経て診断にたどり着いたのか。最終診断に至るまでいろいろ推論して楽しみながら、診断力を高めてください。
研修医とっておきの話
岡田 定
三輪書店 2006年1月
人に話すのも恥ずかしいような失敗や、患者との忘れられない交流、心を高揚させる思い出、後輩に是非伝えたいメッセージなど、聖路加国際病院の現役およびレジデント38人による60編の「とっておきの話」。
臨床研修ルールブック
岡田 定
三輪書店 2003年4月
新人研修医に向け必修常識と行動指針をまとめた臨床研修のガイドブック。身につけるべきスーパールールを解説したうえで、32例の実際の症例に則して「臨床研修のルール」を抽出し、まとめる。
内科の常識早わかりQ&A
岡田 定
双葉社 2003年1月
健康情報がこれだけ氾濫していながら、本当に知るべき知識が欠けていませんか?間違えやすい知識を、内科の各専門医がQ&Aで伝授。
内科レジデントアトラス
岡田 定
医学書院 2001年4月
レジデントが掴んだ皮膚・粘膜、眼・眼底の客観的所見、臨床検査室からの血球検査や血液像のレポート以外に、診察室に近い外来検査室で自分が染色した標本の顕微鏡所見、さらに脳CT、胸・腹部単純X線、腹部エコーなどの画像所見を、正確に判読し、患者のprimary physicianとして的確な診断がなされるためのガイドブック。
メディア掲載情報
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