聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

整形外科

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腱炎・腱付着部炎に対する体外衝撃波疼痛治療

体外衝撃波治療とは

体外衝撃波治療は、衝撃波を皮膚の上から患部に照射する治療法です。この治療法は、テニス肘、ジャンパー膝、足底腱膜炎などの腱炎・腱付着部炎、偽関節や疲労骨折に対する疼痛緩和や治療目的に応用されています。

体外衝撃波治療に使用する装置には収束型と拡散型の2種類があります。収束型はエネルギー強度を高くして患部にピンポイントで照射できる装置で、拡散型は皮膚表面からエネルギーが放出され広範囲のターゲットを治療できる装置です。

当院では、筋・腱の治療に適している拡散型体外衝撃波治療機器「SWISS DOLORCLAST smart20」を導入しています。安静、薬物治療やリハビリなどの一般的な治療で症状改善効果がみられない腱炎・腱付着部炎を対象とし治療を行っています。

対象疾患

腱炎・腱付着部炎

(主な治療対象疾患)

  • 石灰沈着性腱板炎
  • 上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
  • 大転子疼痛症候群
  • 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)
  • アキレス腱炎・腱付着部炎
  • 足底腱膜炎

ただし本治療は以下に述べる患者さんや病態には原則として適用できません。

  • 妊娠中の方
  • 血液凝固障害を有する、あるいは抗凝固薬を服用している方
  • 施術部位へのコルチコステロイド注射による治療中の方
  • 腱断裂
  • 未成熟な成長軟骨板
  • 腫瘍や感染部位

治療方法

拡散型体外衝撃波治療では、圧縮空気で発生させた圧縮波を患部に連続して照射します。超音波検査と同じように、治療部位にゼリー(EMSコンタクトジェル)を皮膚の上につけ、アプリケーターをあてて治療します。麻酔などは不要ですが、治療効果を得るためには一定の出力(空気圧)が必要となるため部位によっては治療中に多少の痛みを感じます。

治療開始にあたっては、特に初回治療時には、痛すぎない程度の出力で開始し徐々に出力を上げていきます。施術開始後であっても出力の調整や休止は可能であり、施術に伴う痛みに応じて治療を行います。1回あたりの施術は15~20分で、一定の期間をおいて2~3回の治療を行うことが一般的です。

診察から治療受けるまで

整形外科医師の診察を受けたうえ、以下の流れで治療を行います。

  • ①医師の診察予約(主治医あるいは予約センター(TEL:03-5550-7120)に相談)。
  • ②外来にて医師の診察を受ける(治療の必要性の判断)。
  • ③体外衝撃波治療の内容について説明を受ける(治療の同意)。
  • ④体外衝撃波治療の日時を決定する(完全予約制)。
  • ⑤予約日時に「本館5階リハビリセンター」を受診し治療を受ける(医師から治療の説明を受けた日と別の日となります)。

費用

本治療は保険外診療(自費診療)で行っています。
1回につき4,400円(税込)を負担していただきます。

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