- 読み込み中
診療内容
診療内容・特徴
専門医師および専門スタッフが遺伝カウンセリングを行い、患者さんやご家族の不安をやわらげ、さまざまな選択の支援をしています。
現在は、周産期(高齢出産、出生前診断など)とがん(遺伝性乳がん・卵巣がん、遺伝性大腸がんなど)に関するカウンセリングが多いですが、それ以外の遺伝性疾患についても対応しています。静かな環境でゆっくりお話を伺います。
*薬の相談は「妊娠とくすり」という専門クリニック(水曜日)でお受けしております。
対象症例・得意分野・専門分野
- 以下のようなご相談の連絡をいただくことが多いのですが、お悩みのことがありましたら、
まずはお電話ください。
-
妊娠・出産について
出生前検査について知りたい方、検査を検討している方、検査を受けようと考えている方へ
- 高齢出産だけど、赤ちゃんに何か影響はありますか?
- NIPTを受けたいんですが……
- トリプルマーカーやクアトロテストの結果、ダウン症候群の赤ちゃんを産む確率が高いようなのですが……
- エコーで赤ちゃんの首がむくんでいるといわれましたが、どうしたらいいですか?
- いとこがダウン症候群なのですが、私の子どもにもその可能性はありますか。
- 妊娠10週でレントゲン撮影検査を受けました。赤ちゃんは大丈夫でしょうか。
- 妊娠中に薬を飲んでしまったのですが、大丈夫でしょうか。
-
遺伝性乳がん・卵巣がん、遺伝性大腸がんについて
- 姉妹2人が乳がんだったのですが、遺伝性でしょうか?
- 親族にがんを発症した人が多いので、自分もがんになるのか心配です。
- 自分が乳がんになったので、娘に遺伝しないか心配です。
- 母親が乳がん、叔母が卵巣がんなので、私も乳がんになるのか心配です。
- がんになるのが心配なので、遺伝子検査を受けたいのです。
-
その他
- 遺伝子の病気で父は亡くなったようなのですが、私にも遺伝しますか?
- 遺伝子に異常があるとどんな病気になりますか?
診療実績
遺伝カウンセリング症例数
周産期 他 | 遺伝性腫瘍 | |
---|---|---|
2020 | 559 | 358 |
2019 | 491 | 270 |
2018 | 540 | 283 |
外来スケジュール表
※この表はスクロールします
医師名/曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|---|
9:00~12:00 家族性腫瘍と その他の遺伝性疾患に関する相談 |
◯ | ||||
13:00~16:00 周産期の遺伝(妊娠・出産)と その他の遺伝性疾患に関する相談 |
◯ | ◯ |
完全予約制です。予約は電話で遺伝診療センター受付までご連絡ください。
-
電話:
03-5550-2412(トイスラークリニック内)
-
受付時間:
月曜~金曜(祝日を除く) 9:00~16:00
予約時にお名前、生年月日、住所、日中連絡先などをお伺いさせていただきます。
受診の前に遺伝診療センター担当のスタッフから電話で連絡させていただくことがあります。
外来の場所は、聖路加国際病院旧館1階のトイスラークリニック内です。
出生前検査の遺伝カウンセリングをご希望の方で,女性総合診療部での妊婦健診初診前の場合は,今おかかりの医療施設からの紹介状をご持参ください。
トピックス
- 日付
- お知らせ
-
2022年2月24日
-
2020年4月8日
聖路加国際病院遺伝診療部部長 山中美智子先生が作成した「出生前検査に関する遺伝カウンセリングのあり方について考えること」を更新しました(最終更新 2019年7月21日)。
-
2012年10月30日
-
2012年11月19日
2012年11月13日に日本産科婦人科学会主催の公開シンポジウム「出生前診断-母体血を用いた出生前遺伝学的検査を考える」で、有森直子氏(日本遺伝看護学会理事長・聖路加看護大学教授・聖路加国際病院遺伝診療部)が使用したスライドがこちらに掲載されています。
-
2012年11月19日
北里大学の齋藤有紀子氏のスライドもこちらに掲載されていますので、併せてご参考ください。
メディア掲載情報
関連著書
出生前診断受ける受けない誰が決めるの?ーー遺伝相談の歴史に学ぶ
山中美智子 (著), 玉井真理子 (著), 坂井律子 (著), 佐藤孝道 (その他), 月野隆一 (その他), 富和清隆 (その他), 本田まり (その他), 吉岡 章 (その他), 3 その他
生活書院(2017/12/5)
出生前診断を議論するとき金科玉条のように語られる「遺伝カウンセリングの充実」。しかし、その内容はきちんと検証されてきただろうか?検査のための手続きになってはいないだろうか?長年にわたり遺伝カウンセリングを実践し、そのあり方を模索してきた先人たちに学び、技術ばかりが進展する出生前診断とどう向き合うかを、立ち止まって考える。
実践! 遺伝性乳がん・卵巣がん診療ハンドブック: HBOC管理とがん予防のためのネクストステップ (女性ヘルスケアpractice 2)
山内 英子 (編集)
メディカ出版 (2017/8/4)
乳がん患者の約5%を占めるHBOC。未発症保因者なのか、すでに発症しているのか、血縁者が保因者なのか、置かれた状況により選択肢はさまざま。患者が自分の個性に合った予防・治療法を選択できるよう支援するために必要な知識と実践ポイントをやさしくまとめた一冊。
基礎からわかる 妊婦・授乳婦のくすりと服薬指導
酒見 智子 (著), 刈込 博 (著), 編著:山中 美智子 (その他)
ナツメ社 2015年1月
治療・予防・検査によく使われる薬を解説しています。疾患別に病態、症状、治療法、よく使う薬の妊婦・授乳婦への影響、「使用可能な薬」「推奨しない薬」などを説明しています。
乳がんって遺伝するの?
山内 英子(著), 吉野 美紀子(著)
ナツメ社 2013年9月
遺伝カウンセリング、リスクを軽減する手術、薬物療法について、乳房再建、妊娠や出産のこと、卵巣摘出からその後の生活など、遺伝性乳がん・卵巣がん(HBOC)の真実について、聖路加国際病院ブレストセンター長と遺伝カウンセラーがHBOCについて、患者さん向けに記した書籍です。
遺伝カウンセリングワークブック
佐藤 孝道
中外医学社 2000年
遺伝カウンセリングは,「遺伝」といういわば「慢性」の状態と共存するための,生活の再構築に向けた医療上のケアである.遺伝カウンセリングの場と流れ,医学的側面,カウンセリングとしての側面,実施上の問題点について,具体例に即しながら著者の考え方を明快に示して従来にない切り口で解説した.この領域に関わる医師,コメディカル必読の書である.
出生前診断―いのちの品質管理への警鐘
佐藤 孝道
有斐閣選書 1999年
遺伝子とかクローン動物とか先端医療とかに関する記事が毎日の新聞をにぎわせている。動物実験でまだとても実用の段階に至らないものでも、人々はそれに夢をつなごうとしている。遺伝子(DNA)が人々の生活や価値観を変え、生きることの意味までが、それに支配される社会(遺伝子至上社会)がやってきているのではないか。出生前診断は、先天異常を発症しうる「欠陥のある」胎児を避け、発症しない「欠陥のない」胎児だけを選択しようとする技術である。この技術の普及の背景に、遺伝子至上社会があることをはたして否定できるだろうか。本書は、そのような「いのちの選択」に、産科医療の最先端から警鐘を鳴らすものである。
実染色体異常の出生前診断と母体血清マーカー試験
佐藤 孝道、宮川 智幸、 塩田 恭子
新興医学出版社 1996年
出生前診断は個々の婦人やカップルが妊娠・出産に際して必要な情報を得るためのものであり、計画して分娩に望めるようにするためのものである。この目的を実現するためには、十分に吟味されたカウンセリングとインフォームド・デシジョンが不可欠である。本書ではそうした立場から何が情報として提供されなければならないかを中心に記載した。
メディア掲載情報
- 日付 メディア・タイトル・概要 氏名