- 読み込み中
減量・糖尿病治療専門外来について
減量・糖尿病治療専門外来について
現在、世界中で肥満に悩んでいる方が増えています。もちろん、日本でも。
減量のためには運動と食事制限が基本ですが、それだけではなかなか痩せられないことは、皆さんよくご存じかと思います。健康診断のたびに減量を試みるものの上手くいかない、自分はもう痩せられないのではないか、と悩んでいる方が多いのです。
近年、世界では肥満および糖尿病に対して、減量手術が広く行われるようになってきました。2018年には、全世界で63万人、アメリカだけで25万人を越える方が減量手術を受けています。日本でも2014年から保険診療として認められ、厳しい基準を満たした施設のみで手術が行われています。
手術による減量は、糖尿病治療にも高い効果を挙げることが知られています。また、高血圧、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群などの肥満に伴う疾患についても、手術による減量は効果をあげています。
当院で行う減量手術とは、原則的に内視鏡(腹腔鏡)または手術用ロボットDa Vinciを用いて行います。欧米では様々な術式が考案されていますが、当院では胃の一部を切除し、胃の容量を小さくしています。胃が小さくなることで一度に食べることのできる食事量が減り、少量の食事で満腹になるようにします。
腹腔鏡下手術
肥満・糖尿病外科手術の種類
スリーブ状胃切除術
現在、手術の適応となる方は、BMIという数値が35以上の方々です。BMIとは、体重を身長で2回割ったものになります。
BMI = 体重 <kg> ÷ 身長 <m> ÷ 身長 <m>
または
BMI = 体重 <kg> x 10000 ÷ 身長 <cm> ÷ 身長 <cm>
<例>
身長160cm、体重90kgの方は、90kg ÷ 1.6m ÷ 1.6m = 35.15 で、BMI 35.1となります。
減量手術により効果的な減量や、糖尿病などの改善に高い効果が得られます。しかしながら、手術を受ければ簡単に痩せられて、絶対にリバウンドしない、糖尿病・高血圧が再発しないというわけではありません。
もっとも大切なことは、患者さんご自身が生活習慣を変えるための努力を継続することです。そのため、当院では手術前から、また手術後も外科医・内科医・看護師・栄養士・理学療法士・社会福祉士などがチームとして、患者さんを支えていきます。
BMIが35を越える肥満でお悩みの方は、お気軽に医療連携室 (Tel: 03-5550-7105)までご連絡下さい。