2008年度は、年間9,773台の救急車を受け入れることができました。これは、前年比27%増加、3年前に比べると実に70%も増加したことになります。
図(1)で示す通り、当院の救急車受入台数は年々増加を続けています。しかし残念ながら、全ての要請を受け入れられる状況には至っておりません。2008年度は、3,123台の救急車の受け入れを断らざるを得ませんでした。
ただし、受け入れられなかった救急車の台数は、2007年度に比べて17%減少しており、受入台数を要請件数で割った「受入率」は、2007年度の67%から、2008年度は76%と、9ポイント改善しています。
2008年度に救急車の受入台数が増加したのは、前年度に実施した改善策によるものだと考えています。その証拠に、図(2)で示す通り、2008年度の救急車のお断り理由の中で、「病室が満床であるため」によるお断りが1,298件⇒658件と、約半分に激減しています。これは、 (3)改善策で紹介した、「病床管理ミーティング」の効果によるものと考えています。