聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

消化器・一般外科

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食道疾患

食道の病気

食道は喉の奥から胃の入り口まで、胸の背中側を貫いています。手術が必要となる食道の病気の主なものは、食道がん・食道裂孔ヘルニア・逆流性食道炎・食道憩室などがあります。

手術方法

A. 食道がんに対する治療法

食道がんには、従来型の扁平上皮(へんぺいじょうひ)がんと、欧米型の腺(せん)がんがあります。
扁平上皮がんは、従来から日本人に多いタイプです。喫煙や飲酒、熱い飲食物を摂取する習慣などと関連すると言われています。
腺がんは欧米人に多いタイプですが、最近は日本でも増えてきており、当院でも食道がんと診断される方の7割ほどが腺がんとなっています。逆流性食道炎や肥満などとの関連が示唆されていますが、日本で増えている詳しい原因は分かっていません。

i. 食道扁平上皮がんに対する治療法

手術による食道切除が治療の中心となります。ステージが2以上の進行した扁平上皮がんに対しては、手術の前に化学療法(抗がん剤による治療)を行うことで、治療成績が向上することが知られています。

手術は、頸部(くび)・胸部(むね)・腹部(はら)の3ヶ所から食道と周囲のリンパ節を切除します。食道を取り去ったあとは、主に胃を用いて食べ物の通り道を再建します。
当院では、なるべく傷を小さくして身体の負担を小さい手術となるよう、胸腔鏡・腹腔鏡を用いた内視鏡手術を行っています。最近は、特に早期がんや呼吸状態が悪い方を対象に、胸部(むね)に傷を付けず頸部(くび)と腹部(はら)の2ヶ所のみから食道をとる手術も行っています。

ii. 食道腺がんに対する治療法

食道腺がんは、主に食道と胃のつなぎ目近くから発生します。多くの場合には、腹部(はら)からの操作で食道・胃とリンパ節を切除します。残った食道と胃をつなぐ場合と、食道と胃の間に小腸をつなぐ場合があり、がんの大きさによって再建方法が異なります。
こちらに対しても、腹腔鏡を用いた内視鏡手術を積極的に行っています。また、術後に胃酸が食道へ逆流しないよう、食道と胃をつなぐ方法を工夫した再建術を行っています。

B. その他の食道疾患に対する治療法

食道裂孔ヘルニアや、食道憩室、食道粘膜下腫瘍などの疾患に対しても、負担の少ない内視鏡手術を積極的に行っています。

食道の手術を受けるための準備

食道がんに対する手術は、くび・むね・はらと2ヶ所から手術する必要があるため、身体に対する負担や苦痛の大きい手術となります。
患者さんは手術の負担を減らすため、また、手術からの回復を促進するために、予め準備することが重要です。

具体的には、栄養の状態を整える「栄養強化療法」や、筋肉を鍛える「運動療法」、呼吸の状態を整える「呼吸療法」を、専門家の指導を受けながら行って頂きます。
当院では外科医だけでなく、麻酔科医・看護師・栄養士・理学療法士・言語聴覚士らの専門家がチームとなって、手術の前から患者さんをサポートする体制を整えています。

聖路加国際病院で受けられる食道外科治療の特徴

当院では外科医だけでなく、内科医も麻酔科医も一流の専門家が揃っています。患者さんにとって最適な医療を提供できるよう、専門家が個々の患者さんに寄り添って治療法を提案・実施しています。
また、看護師・栄養士・理学療法士・言語聴覚士・ソーシャルワーカーなどの専門家も、手術の前から、入院中・退院後も一丸となって療養生活をサポートしています。

年齢・心臓病など他の病気のために食道の手術・治療が実施できないと言われた方であっても、当院では可能な場合もあります。
まずはお気軽にご相談下さい。

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