聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

泌尿器科

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f-TUL(経尿道的腎尿管結石砕石術)手術の内容

尿路結石(腎結石、尿管結石)の中で、自然排石しない尿管結石や1cm以上の腎結石、もしくは水腎症(尿の流れが悪い状態)を伴う尿管結石などは治療介入が必要です。

一般に、尿路結石の治療は、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)と経尿道的尿路結石砕石術(f-TUL)があります。

ESWLは比較的簡単な治療法ですが、結石の位置や硬さによって破砕効果にばらつきがあり、破砕できても摘出することが出来ないことと、複数回の治療が必要になることがあります。

一方、f-TULは結石を内視鏡で直接確認してレーザーで砕石するので、ほぼ確実に結石を砕くことができ、同時に破砕した破片を摘出することが可能です。

f-TULは、細径の柔らかい軟性(もしくは硬性)尿管鏡を麻酔をかけた状態で、外尿道口(尿の出る穴)より膀胱、尿管、腎まで挿入し、結石を確認しながら、レーザーを用いて破砕します。破砕された結石はバスケットカテーテル(結石をつかむ器具)で回収するため、安全かつ確実に破砕から摘出が可能です。
しかし、両側の尿路結石や大きな結石など1回で破砕・摘出できない場合や、尿管狭窄で内視鏡が挿入できない場合などもあります。

当院では現在、治療適応の方に、前日入院の2泊3日、もしくは当日入院の1泊2日でf-TUL手術を行っております。

手術の流れ

麻酔は、当院では全身麻酔で行います。(痛みなく、安全のためです)

手術方法

  1. 尿道より尿管鏡を挿入し、尿管口を確認します。(皮膚切開など必要ありません)
  2. 硬性尿管鏡もしくは軟性尿管鏡を尿管口から尿管・腎盂へと進めて観察を行います。
  3. 結石の位置を確認し、レーザーにて砕石を開始します。
  4. 可能な限り結石片をバスケットカテーテル(結石回収の道具)にて回収します。
  5. 手術後は、尿管ステント(D-Jステント、腎から膀胱への細いチューブのような管、外来にて抜去します)留置し、尿道カテーテル留置し、手術終了します。

手術時間

手術は約1時間から2時間かかります(結石の数、大きさによって異なります。)

詳しくは、泌尿器科外来で担当医にお尋ねください。

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