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間質性膀胱炎
間質性膀胱炎について
間質性膀胱炎の特徴的な症状は、「尿がたまった時に痛みが出る」というものです。膀胱の痛みというと急性膀胱炎と考えられてしまうためについ見逃されていることが多い病気です。長い時間をかけて症状が進行するため、「精神的なもの、年齢が原因」と言われて悩んでいる方がとても多い病気です。
原因
間質性膀胱炎の原因は明らかになっておりません。多くの仮説がある中で有力なものが、膀胱の粘膜を構成しているグリコサアミノグリカンという物質が欠損し、尿がたまった時に痛みを感じるという説です。
治療
間質性膀胱炎の治療方法は内視鏡による「膀胱水圧拡張術」が有効です。
まずは麻酔下に膀胱を水で膨らまして膀胱の状態を観察して行います。間質性膀胱炎の方は膀胱粘膜が裂ける(ハンナー潰瘍)や粘膜の出血(点状出血)が観察されます。その場所が痛みの原因となっているため、潰瘍・出血部分を電気メスで切除します。
膀胱水圧拡張術は診断と治療を兼ねており、半数以上の方は拡張後に症状が軽くなります。ただしその効果は数ヶ月~1年ほどでなくなることがありますので、何回も拡張を繰り返すことがあります。
再発予防のために
当科では間質性膀胱炎の再発予防として、ハンナー潰瘍のある間質性膀胱炎の方には水圧療法から約1か月後よりジメチルスルホキシド(商品名:ジムソ)の膀胱内投与を推奨しております。2週間に1回通院して計6回のジムソ膀胱内投与を行います。