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歯科口腔外科インプラント治療
インプラントとは?
概要 | インプラント治療は、歯が抜けてしまった部分の顎の骨にフィクスチャー(人工歯根)を埋め、その上部に人工歯を装着する治療です。天然の歯とほとんど変わらない感覚で物を噛め、会話を楽しむことができるため、「第三の歯」とも言われています。欠損部分の機能回復だけではなく、より健康的・審美的で豊かな生活への要求に応えるため、入れ歯・ブリッジの欠点を解消する治療方法として開発研究が進められてきました。 |
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治療内容 | インプラントの構造は、アバットメント(支台部)とフィクスチャー(歯根部) の二つに分けられます。この上にセラミッククラウン等の上部構造補綴物(人工歯)が乗せられます。インプラントの素材には、生体となじみの良い、チタン、セラミックが主に用いられ安全です。 |
聖路加国際病院のインプラント治療の特徴
- チームによる専門的関与
- 関係学会認定の指導医・専門医を中心に看護師・歯科衛生士・歯科技工士らが、それぞれの専門性を活かし、チームとして対応いたします。
- 歯科医師・看護師・・・患者さんお一人お一人に合った治療方針を提案し、手術を行います。
- 歯科衛生士 ・・・インプラントを長持ちさせるため、お口の中のケアをお手伝いします。
- 歯科技工士 ・・・みなさまの「第三の歯」を作成します。
- 総合病院ならではの診療体制
- 院内の他診療科と協力して診療にあたれますので、他院におかかりの従来インプラント手術が難しいと思われていた患者さんも安心して受診いただけます。
- 例えば・・・
- 今までに多くの種類のお薬や入院、手術が必要な治療をなさった方、血が止まりにくくなるお薬(抗凝固薬や抗血小板薬:バイアスピリンやワーファリン)を定期的に内服なさっている方、アレルギー症状が強い方、血圧が高く心配な方、もちろん歯科治療が苦手な方などもどんなことでもお気楽にご相談ください。
- 適切なアフターケア
- インプラント治療を成功させるためには、手術と同様にご本人によブラッシングなどの日々の適切なケアと定期的かつ専門的な定期健診、クリーニングが大変重要となります! 当科ではインプラント手術を行った皆様それぞれに適切なアフターケアを御手伝いいたします。
治療の流れ・治療期間の目安
お会計に関するご案内
インプラント治療は、自費治療なので健康保険は使用できません。
(実施項目によって多少の差異が発生することがあります。)
主な料金 ( 税込 ) | 初診料 | 5,500円 |
再診料 | 2,200円 | |
血液検査料 |
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レントゲン料 |
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CT検査料 | 25,300円 | |
手術前クリーニング | 11,000円 | |
手術料 |
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メンテナンス料 | 5,500円 | |
お支払時期 | 手術料金のお支払は、会計担当者の指示に基づき、指定された期日までにお支払いください。手術当日までにお支払が確認できない場合、手術を受けられないことがございます。お支払方法に関しましては、外来会計(1階⑥番窓口)までお問合せください。 | |
お支払方法 | 各種クレジットカードによるお支払いも承っております。お支払いに関してご不明な点がありましたら、外来会計(1階⑥番窓口)までお問い合わせください。 |
インプラントを行う上で 「手術前の準備」 が必要な場合
インプラントを行う上で、必要なあごの骨の幅や高さが不足しているとインプラント治療が出来ない場合があります。このような場合、今まではインプラント治療が行えず、入れ歯やブリッジでしか利用することができませんでした。しかし、PRP(多血小板血漿)、ソケットリフト・サイナスリフト(上顎洞底挙上術)、人工骨移植術などのいくつもの骨増生・再生技術の向上にともない、骨が不足している方もインプラント治療が可能となります。
PRP(Platelet Rich Plasma:多血小板血漿)
PRPとは、血液中の血小板を濃縮した血漿のことで、創傷治癒・骨の造成を促進する作用があります。採取は、患者さんご自身から採血した血液を遠心分離機にかけることにより血小板が濃縮された血漿(PRP)を準備することが出来ます。そしてPRPに自家骨や人工の骨補填材を混ぜて、骨幅・骨量の少ない部位、上顎洞挙上部位に補填することで 骨の造成をより安全、確実に行うことができます。骨造成後もしくは骨造成と同時にインプラントの植立を行うことで、より機能的・審美的なインプラント修復処置ができるのです。またPRPを併用することにより術後の疼痛・腫脹を最小限にし、早期の治癒が期待できます。ご自身の骨と骨補填材とをしっかりつなぎ、治癒を促進する効果をPRPはもっているのです。PRPは患者様ご自身の血液成分から分離されるものなので、アレルギー等の拒絶反応もなく非常に安全です。
上顎の骨が少ない場合
上の歯は上顎骨(じょうがくこつ)とよばれる骨の中に埋まっていますが、奥歯の歯根の先には上顎洞とよばれる空洞(副鼻腔)が存在します。 歯が抜けて骨量が減少し、上顎洞までの距離が少ない場合以下の方法などを行います。
- ソケットリフト
- 上顎洞を少し押し上げて骨の厚みを確保し、インプラントを埋入します。
- サイナスリフト
- 上顎洞に人工骨や自家骨を補充し、骨量・骨幅を増大させます。
インプラントのメリットとデメリット
メリット
- 自分の歯のように違和感なく噛むことができる
- 義歯のように取り外しの煩わしさがない
- ブリッジのように両隣の健康な歯を削る必要がない
- 顎の骨に負荷をかけられるので骨の吸収、変形が起こりにくい
- 審美的である
デメリット
- 手術が必要になる(外来にて局所麻酔で行います)
- 全身状態や、手入れができるかなどの適応条件がある
- 治療費用が全て自費になる
- 上部構造が欠けて、修理や作り変えが必要になることがある
インプラント手術のリスク
<感覚神経麻痺>
下顎のインプラント手術では、一時的に唇や顎の皮膚の感覚が鈍くなることがあります。個人差はありますが、時間とともに回復します。
<感染>
術後感染を起こすことがあります。予防的に抗菌薬の点滴をし、手術後も抗菌薬を内服します。感染を起こしていなくても、手術をすることで術後は腫れますが3~5日でひきます。
聖路加国際病院 歯科口腔外科
インプラント相談係
インプラントに関する疑問・質問について下記までにお気軽にご相談ください。
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ご連絡先:
03-3541-5151
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受付時間:
9:00~16:00