聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

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心療内科

診療内容・特徴

心療内科では患者さんの抱える問題を、生物・心理・社会的側面から全人的に評価し解決を図ります。当科では不定愁訴、パニック障害、慢性頭痛、低体重の摂食障害などを多く診療しています。

入院は内科開放病棟( 差額ベッド代のある個室)で摂食障害、心身症、(自傷・自殺企図のない)うつ状態を中心に治療をおこなっています。特に神経性やせ症については短期教育入院プログラム、栄養療法入院プログラムを導入。 総合病院の特徴を生かし、身体合併症の精査、治療に力を入れています。

診断がつかずに多くの医療機関を転々としてきた患者さんも少なくないため、 初診には十分な時間を取るように努めています。特定機能病院として病診連携(診療所と病院の連携)にも力をいれています。外来診療では病態評価と初期介入を行い、安定したところで適切なクリニックをご紹介しています。入院治療では地域のクリニックからの入院依頼に迅速にお応えし、治療を終えたら地域のクリニックにお返ししています。こういった病診連携がスムーズに行えるよう、患者さんにも協力を仰いでいます。すべて予約制で、初診の場合には紹介状が必要となります。

※統合失調症、アルコールなどの依存症、盗癖、自傷・他害などの衝動行為、双極性障害、パーソナリティ障害、解離性障害、発達障害などは精神科での治療となります。

【神経性やせ症外来(担当:山田)】
神経性やせ症(低体重の摂食障害)は脳萎縮、骨粗鬆症など様々な体の障害をきたし、生命に関わることもある病気です。心理面が強調されがちですが、体質など身体的要素もあり、内科的治療も重要な病気です。当科では神経性やせ症を対象とした専門外来を開設し、優先して予約を取得できる体制を整えています。ご家族だけでの相談にも対応しています。

【摂食障害教育入院プログラム】
神経性やせ症という病気、ご自身の病状について患者さん、ご家族が学んでいただくための身体検査、栄養指導を中心とした10日間の短期教育入院プログラムです。神経性やせ症の診断が不明な方、病態・治療について十分な説明を受けたことがない方、身体合併症の評価を希望される方が主な対象です。患者さんとご家族に病気、病状を理解していただいたうえで、生活に合わせた回復方法を検討・相談しています。

【摂食障害栄養療法入院プログラム】
積極的に栄養、体重を回復させたい方を対象とした栄養療法の入院プログラムです。経鼻経管栄養や中心静脈栄養(末梢型中心静カテーテルPICCなどを使用)と食事療法の併用で1~2ヶ月ほどの入院で心身の改善・安定を目指します。急いで回復を希望される学生の方、治療が停滞して外来での治療に限界を感じる社会人の方などが多く入院されています。他施設からのご紹介、転入院も受けつけています。

神経性やせ症は14歳以上であれば体重に制限なく対応しています。ただし過食症、発達障害や他の精神障害の合併例は上記の外来およびプログラムの対象外です。

【心身症の森田療法外来(担当:太田)】
森田療法はわが国で発展してきた精神療法です。健康でありたい、向上発展したいなど様々な願望と現実とは必ずしも一致しません。この理想と現状のギャップに悩む神経質傾向の方が主な治療対象です。森田療法の原法は入院治療ですが、心身症の治療に外来での森田療法を実践しています。
・動悸、息苦しさ、喉の違和感、嘔気などの症状と上手に付き合うには?
・薬物療法以外はないのか?
とお考えの方には森田療法をお勧めいたします。

セカンドオピニオン診察(自費)も予約制で行っております。

当科をご希望の方は予約センターへご連絡ください。

  • 電話

    03-5550-7120

  • 受付時間

    8:30~16:00(平日)

対象症例・得意分野・専門分野

  • 心身症
  • 不定愁訴
  • パニック障害
  • 神経性やせ症(拒食症、神経性無食欲症、思春期やせ症)
  • 起立性調節障害

診療実績

初診患者は年間400~500人、入院患者数は年間約60人。

14歳以上の思春期から老年期まで幅広い年齢の患者さんがいらっしゃいます。

治療は薬物治療や生活指導が中心です。入院治療も必要に応じて内科病棟(差額ベッド代のある個室)で目標を限定した短期間の入院を基本としています。

継続的なカウンセリングが必要な場合は適当な施設を紹介しています。

当科は精神科ではないため、精神保健指定医はおりません。このため、同資格を必要とする業務は行っておりません。

当科の疾患においては、患者自身の「治りたい」という気持ちが重要であり、医療機関頼みの他力本願的な気持ちでは治療効果は上がりにくくなります。統合失調症、躁うつ病、アルコール依存症、強迫性障害、発達障害、パーソナリティ障害、希死念慮の強い患者、自傷他害の恐れのある患者さんには精神科受診を勧めています。

精神科

診療内容・特徴

当科は、受診者の話をよく聴くことから始め、受診者の心理社会的理解とそれに基づく精神療法を伝統とする精神科で、適切な薬物療法や家族サポートも併せて行います。

対象は、うつ病、神経症(不安障害・パニック障害・強迫性障害・解離性障害など)、ストレス障害(身体疾患に伴う・心的外傷後など)、統合失調症、双極性障害、パーソナリティー障害、アルコール依存症、発達障害、認知症、睡眠障害などのメンタルな病状です。

外国人の方の英語診療も可能です。

入院を必要とする場合、近郊の精神科病院等への転医紹介をします。

受診を希望される方は、電話又は窓口で予約をお取りします。他院精神科、心療内科、メンタルクリニック通院中の方は、治療継続性と移行を確かにするため、現主治医、または前主治医の診療情報提供書(紹介状)の持参をお願い致します。最近の傾向としましては、近日中ないし2週間以内の予約を入れることができます。

初診の方は、予約日に先ず精神科看護師または研修医などによるインテーク面接を受けて頂きます。これには通常45分間を要し、その後精神科医による初診があります。