先輩紹介
チームの潤滑油として機能することがやりがい
竹村さん入職年 : 2011年所属 : 手術室
看護を振り返る場としてカンファレンスを立ち上げ
手術室では、2年間ですべての診療科の外回り看護と器械出し看護を経験しました。特に2年目は難易度の高い心臓血管外科や脳外科、整形外科の人工関節手術も一人立ちしました。3年目からは先輩と一緒に心臓血管外科の担当となり、5年目からはリーダー業務も行っています。また、2年目からは患者サービス係の一員としての活動しています。手術室における看護の質の向上を目指し、手術室全体で考える場、日々の看護の振り返りの場として、月1回の看護カンファレンスを立ち上げ、現在も活動を続けています。
心臓外科リーダーとして後輩への伝え方を意識
手術のなかでも難易度の高い心臓血管外科手術では、どの看護師が担当しても器械出し看護、外回り看護が一定の質を担保できるように、看護師の手術手技書を更新しています。また、後輩の育成として、OJTにおける日々の教育も行いつつ、Off-JTでは私自身がこれまで学んできた知識や経験を後輩に伝えるために、勉強会の企画や事前学習ドリル、シミュレーション教育の一環として手術手技DVDなどを作成しています。さらに、手術を円滑に進めるために、心臓血管外科医師や麻酔科医師、コメディカル、他病棟との連携も大切にしています。
看護師がチームの連携役
器械出し看護に求められる瞬時のアセスメントを行うためには、多様な術式、解剖や生理機能を熟知していることが必要となります。自分が努力し知識やスキルが向上することで、その結果として手術が円滑に進むことがわかり、患者さんの治療に直接関わることができることが手術室看護の面白さとやりがいにつながっています。
外回り看護においても、知識とスキルを活かし、患者さんの安全とスムーズな手術の両立を目指しています。一人の患者さんに多くの職種が同時に関わる手術室では、外回り看護師がチームの連携役となることが多くあります。患者さんの不安の軽減や思いの代弁者となり、またチームの潤滑油として機能しながら、チーム一丸となって無事に手術が終わったときの連帯感と達成感は手術室看護のやりがいの一つでもあります。
学生さんへのメッセージ
当院の強みは、新しいことを取り入れてよりよくしていこうという「未来志向」にあると思います。手術室でも同様です。医師やコメディカルとの連携する機会も多く、チームで働いているんだなと実感しています。何が与えられるかではなく、与えられたものをどう活かすか、つまりどこで働くかがゴールではなく、「そこで自分が何をするか」が大事なことだと思います。ぜひ皆さんの思いを共有できる仲間を当院で見つけてください。
看護師に必要なチカラ
看護師として日々人と関わるために「話す力」だけでなく、相手がどんな心境か、どんなことをしてほしいかを「察する力」や「聴く力」も必要です。また、今の自分を否定したり、自己承認できないとつらいことばかりに目が向いてしまいます。前向きに困難を乗り越えるためにどうしたらよいかを考える「未来志向」も必要。自分が考える正義、患者さんへの正義を持っているからこそ患者さんを守れるし、命の現場でもチーム一丸になれるのだと思っています。