聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

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HIV/エイズ

HIV/エイズと聞くと、不治の病を想像する方も少なくないと思いますが、今では治療の進歩により、1日1錠の内服薬で通常となんら変わりない生活を送ることができ、非HIV感染者と同じ寿命を全うすることができます。

急性期の症状(感染後約2~4週間)

  • 症状が出るのは3〜7割程度で、無症状のことも多い
  • 症状が出る場合は以下のような症状
  • 発熱、のどの痛み、などのインフルエンザのような症状
  • 体に皮疹、赤み

無症状の期間

  • 症状がない期間が数年〜10数年続きます
  • この期間に免疫がどんどん低下します

エイズ発症(感染から数年〜10数年後)

  • 通常の免疫状態であればかからないような感染症を発症します
  • ニューモシスチス肺炎:空咳、息切れなど
  • 食道カンジダ症:飲みこの際の痛みや嚥下困難など
  • 悪性リンパ腫や子宮頸がんなどのがんも発症します

検査方法

  • 血液で検査します。即日結果がでます。

HIV/エイズの治療

世界で初めてエイズの治療薬が開発されたのが1987年、そこから劇的に治療薬は進化して、現在では1日1錠の内服薬でHIVをコントロールできます。まだ「完治」できる病気ではありませんが、非HIV感染者となんら変わりない生活を送ることができます。ウイルス量が抑えられていれば、性交渉で相手に感染させることもありません。世界的には1-2ヶ月に1回打つだけでよい筋注のお薬も登場し、日本でも徐々に導入されています。

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