当院(520床)には、高機能型体圧分散寝具(エアマトレス)99台、その他の体圧分散マトレス34台が備えられています。看護師の意識調査でも必要な患者には体圧分散寝具の活用と2時間以内での体位変換が励行されています。
新規発生褥瘡はほとんどが発赤もしくは真皮までの褥瘡であり、早期に発見され対策が講じられています。
新規褥瘡発生患者を診療科別に見たところ、緩和ケア科と呼吸器内科が上位2位でした。患者の病態から、体圧分散寝具の使用や有効な体位変換の実施ができないために褥瘡発生が多いのではないかと推測されます。
また皮下組織に及ぶ褥瘡を保有する患者は新規発生の褥瘡が悪化したのではなく、ほとんどが入院前からの持ち込みでありました。