血圧コントロール率は、以下の計算式で求められます。
分母の値は、薬剤の処方データから正確に抽出することが可能ですが、分子の値は、診察時の血圧値を電子カルテの所定の欄に記録しなければ、抽出することが出来ません。
そこで、降圧剤を処方されている患者のうち、電子カルテに血圧値が入力されている患者の数を調べてみたところ、上の2つのグラフのようになりました。
まず、診療科ごとに入力率にバラツキがあることが分かりました(図1)。最も高い診療科の入力率は76%、最も低い診療科の入力率は、わずか5%でした。
次に、医師別にも入力率にバラツキがあることが分かりました(図2)。件数の上位2名の入力率は100%に近いのですが、3番目に多い医師の入力率はわずか3%という状況でした。
この状況では、正確な血圧コントロール率を算出することが出来ません。そこで、血圧コントロール率を高めるまでの中間指標として『降圧薬処方患者への血圧入力率』を引き上げることを、当面の目標とすることにしました。