前述の分析結果に基づき、以下の対策を実施しました。
適正な乳がん検診についての情報提供、受診動機付け
- パンフレットに「乳房視触診のみの乳がん検診は、厚生労働省でも勧めなくなった」ことを記載しました。
- 団体契約先への働きかけを強化しました。特に、「乳房視触診のみ」の検診の限界についての情報を発信しました。
- 日本総合健診医学会に対し、「乳房視触診のみ」では乳がん検診の優良施設として認めないように働きかけました。
- 予約受付時のコールセンターで、「乳房視触診のみ」の問題を補足するようにしました。
当日オプション獲得体制の強化
- マンモグラフィと超音波検査の予約が無い受診者に対し、当日医師が診察時に働きかけるよう、態勢を強化しました。
- 診察室のコンピューター画面に、乳房検査枠の状況がわかるよう、システムを変更しました。
- 当日追加の業務処理を改善し、事務スタッフが協力する体制を構築しました。
実施体制の整備
- 超音波検査機器を二台増設しました。
- 誘導を円滑にするために、婦人科診察室の近くの部屋を、乳房専用の超音波検査室として改築しました。
- 乳房超音波検査の技術向上のために、技師の教育を強化しました。
- 乳房画像専用の読影医師を増員しました。
- 放射線科の協力のもと、予約枠を増加しました。マンモグラフィ枠は94になり、実際上、制限がなくなりました。