聖路加国際病院では、Quality Indicator(QI)を比較・数値化し公開いたします。

要因分析

乳癌患者での乳房温存手術の割合

  1. 指標
  2. 要因分析
  3. 改善策
  4. 結果
  5. まとめ

乳癌患者での乳房温存手術の割合

乳癌患者での乳房温存手術の割合

乳がんは早期発見が出来れば、多くのケースで温存手術が可能です(1)。また、早期発見でなかった場合でも、手術前の化学療法によって、腫瘍を縮小させることが出来れば、早期発見の場合と同じように、乳房を温存した状態で手術を行うことが可能です(2)。早期発見でもなく、化学療法でも縮小しない場合は、腫瘍の取り残しによる再発の危険性などを考慮すると、温存手術は適用となりません。

つまり、乳癌患者での乳房温存手術の割合を増やすためには、

  • (1)早期発見の患者さんの比率を高める
  • (2)化学療法による腫瘍縮小の成功率を高める
  • (3) MRIや超音波検査の精度を高めることにより、手術時の切除範囲の特定の精度を高める

の3つの要因についての対策案を実施することが求められます。