2007年1月、院長を会長とする「転倒・転落研究会」が立ち上げられました。メンバーは、医師・看護師、そしてコメディカルスタッフ、研究者といった多職種が参加しました。
研究会の最初の活動は、インシデント報告書を用いて、1年間(2006年)の転倒・転落事例の分析を行いました。
1年間転倒・転落事例の約半分(50.7%)が、患者さんがトイレに行く、またはトイレからベッドに戻る場面で発生していることが分かりました。
当院では、転倒・転落の危険性が高い患者さんを判別するために患者さんの入院時に「転倒・転落アセスメントシート」を用いてアセスメントを行うことを奨励しています。アセスメントシートの適用状況を調べてみたところ、転倒・転落が発生した患者さんの42%に対してアセスメントが実施されていなかったことが分かりました。