聖路加国際病院では、Quality Indicator(QI)を比較・数値化し公開いたします。

  • 急性期医療に関する指標
  • がん診療に関する指標
  • 生活習慣病に関する指標
  • 医療安全に関する指標
  • 病院経営に関する指標

要因分析

入院患者での転倒・転落発生率

  1. 指標
  2. 要因分析
  3. 改善策
  4. 結果
  5. まとめ

入院患者での転倒・転落発生率

転倒・転落の状況
アセスメントシートの適用状況

研究会の設置

2007年1月、院長を会長とする「転倒・転落研究会」が立ち上げられました。メンバーは、医師・看護師、そしてコメディカルスタッフ、研究者といった多職種が参加しました。

転倒・転落事例の分析

研究会の最初の活動は、インシデント報告書を用いて、1年間(2006年)の転倒・転落事例の分析を行いました。

転倒・転落発生場面

1年間転倒・転落事例の約半分(50.7%)が、患者さんがトイレに行く、またはトイレからベッドに戻る場面で発生していることが分かりました。

転倒・転落リスクアセスメントの実施状況

当院では、転倒・転落の危険性が高い患者さんを判別するために患者さんの入院時に「転倒・転落アセスメントシート」を用いてアセスメントを行うことを奨励しています。アセスメントシートの適用状況を調べてみたところ、転倒・転落が発生した患者さんの42%に対してアセスメントが実施されていなかったことが分かりました。