患者さんのトイレへの往復の場面で転倒・転落が多く発生していたことから、トイレへの往復の際に患者さんが利用できるような手すりを全ての病室に設置しました。手すりは3本で、トイレの入口に1本、トイレの中に2本設置しました。この手すりを活用してトイレに移動していただくよう、患者さんに説明しています。また、トイレ入口にあった段差を解消する工事を行いました。
患者さんの転倒・転落を予防するために、患者さんの入院時から、転倒・転落のリスクを的確にアセスメントし、リスク要因に応じた転倒・転落予防策を立案して実施するようにしています。アセスメントの実施率と効果を高めるために、アセスメント項目と予防対策を見直し、アセスメントシートを改訂して電子カルテに導入しました。これによってリスクアセスメントと対策立案を、電子カルテ上で行い、記録を残すことができるようになりました。また、アセスメントの結果と転倒・転落予防対策について、患者さんとご家族にわかりやすく説明できるよう、文書も作成し、使用を開始しました。