「処方が必要なグループ」に対してRAS抑制薬*を処方している割合を医師別に分析したところ、最も高い医師が88%、最も低い医師が60%と、その処方率には大きな開きがあることがわかりました。
未処方の患者さんの中には、血圧が正常の患者さんや、他院ですでにRAS抑制薬が処方されている患者さんなど、医学的な理由で処方されていない場合もありますので、処方率が100%になることはありません。しかし、処方率が60%という医師は、本来処方すべき患者さんに処方できていない可能性が高いと考えられます。
そこで、処方率の低い医師へ、RAS阻害薬未処方の患者リストを配布し、処方を促すという対策を講じることにしました。
(図D:実際の患者リストのサンプル)
*RAS処方
アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)または
アンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)