聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

理念・運営の基本方針

創設と理念

本院は1901年(明治34年)米国聖公会の宣教医師である
ルドルフ・トイスラー博士によって創設されました。

トイスラー博士は25歳で来日、診療所を開設し病院に発展させましたが、関東大震災でその建物は消失してしまいました。
しかし卓越したアイディアと実践力を駆使して再建に努力し、1933年(昭和8年)本格的な病院(その一部が現在の旧館)が再建され、1936年に財団法人聖路加国際メディカル・センターが設立されました。

太平洋戦争の戦火は免れましたが、 戦後、米軍病院として11年間接収され、その間は近隣の建物で診療を継続しました。

返還後も新しい知識技術を積極的に学び実践し、21世紀にむけて全人医療をめざす画期的な機能をもつ新病院(現在の本館)を建築し、1992年(平成4年)5月に移転しました。
創立以来の目標は、キリスト教精神の下に、患者との協働医療を行うことにあります。

特に医師、看護師その他の診療補助職、並びに事務職間での有機的統合をはかり、総合病院として組織医療の実をあげることに最大限の努力を重ねています。

聖路加国際病院の理念

  This hospital is a living organism
designed to demonstrate
in convincing terms
the transmuting power of Christian love
when applied
in relief of human suffering.
                                       Rudolf B.Teusler(1933)

キリスト教の愛の心が
人の悩みを救うために働けば
苦しみは消えて
その人は生まれ変わったようになる
この偉大な愛の力を
だれもがすぐわかるように
計画されてできた生きた有機体がこの病院である
                        ルドルフ・B・トイスラー(1933)

病院運営の基本方針

2023年4月1日より

病院運営の基本方針は、病院の理念および病院運営の目的、ならびに法人全体に共通する価値観である『People-Centered Care』に基づく。

For Patients
一人ひとりを尊重する
1.一人ひとりの多様な価値観や社会的背景に寄り添い、患者自身の意思が尊重される医療を提供すると共に、社会的支援に取り組みます。
2.高度急性期の特定機能病院として、世界水準の安全で総合的な医療サービスを国内外に提供します。
3.質の高い予防医療から治療までサポートできる、包括的なサービスを提供します。
4.デジタル技術を活用して医療の利便性の向上と効率化に取り組むとともに、温かみのある医療を提供します。
With Community
コミュニティと共に歩む
5.地域・市民の公衆衛生、ヘルスリテラシーの向上に貢献します。
6.地域医療をはじめ、災害時や新興感染症等の感染拡大時に、柔軟で適応可能な医療提供体制の強化を図ります。
7.地域の医療機関や介護施設等との連携を通じて、シームレスな医療提供を目指します。
With Staff
人を大切にする
8.多様な働き方を支援するとともに、職員が安全で働き甲斐のある職場環境を提供します。
9.高度な職能教育とともに、幅広い教養と豊かな人間性の向上を支援し、全人的医療の担い手を育成します。
For The Future
次世代へ価値をつなぐ
10.次世代の医療を見据え、新しい治療法や医療技術の開発・研究に取り組むとともに、環境負荷を低減する病院を目指します。
11.病院運営におけるデータの活用を推進します。
12.将来にわたる発展のため、財政基盤の安定化を図ります。

受診される皆様の権利

聖路加国際病院は、当院を受診される皆様が以下の権利を有することを確認し、尊重します。

  1. 人間としての尊厳をもって医療を受ける権利
  2. 最善の医療を受ける権利
  3. 自らの心身の状況に関わる情報を得る権利
  4. 医療サービスの内容と予測される結果について説明を受ける権利
  5. 他の医療者の意見(セカンドオピニオン)を求める権利
  6. 十分な情報を得た上で、自己の自由な意思に基づいて医療を受け、あるいは拒否する権利
  7. 研究や教育への参加を拒否する権利
  8. プライバシーが保たれる権利
  9. 医療費とその公的援助に関する情報を受ける権利

受診される皆様に守っていただく事

  1. 心身の状況とその他の必要事項について、詳しく正確にお伝えください。
  2. 検査や治療の内容を十分理解し、合意の上でお受けください。理解・合意できない場合は、その旨をはっきりお伝えください。
  3. 病院は敷地内禁煙となっております。喫煙はご遠慮ください。
  4. 携帯電話、スマートフォン、タブレット機器の使用を制限している場所では、使用をご遠慮ください。
  5. 病院敷地内で、許可なく撮影(写真・動画)、録音することを禁止しております。撮影・録音したものをSNSやブログに投稿するなど、不特定多数の人が閲覧できるようにすることも固くお断りします。
  6. 以下のような迷惑行為、犯罪行為、その他これらに準じる行為は禁止いたします。これらの行為が認められた場合には、当院での診療を中止し、警察へ通報、または必要に応じて損害賠償請求することがあります。
    〇大声を出す、暴言、暴力行為、セクシャル・ハラスメント、脅迫、器物破損、窃盗
    〇危険物の持ち込み、飲酒
    〇入院時における無断外出、外泊
    〇医療従事者への長時間または不当な拘束
  7. 入院中は、多額の現金や貴重品を持ち込まないようにお願いします。やむを得ない場合には、病室内の施錠可能な引き出しをご利用ください。
  8. 医療費の支払請求を受けたときは、速やかにお支払いください。