聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

リウマチ膠原病センター

5. クリオグロブリン性血管炎

クリオグロブリン性血管炎って何?

中型から小型の血管に起こる病気です。大多数の患者さんでC型肝炎との関連性があります。C型肝炎の有効な治療薬が開発されましたので、今後は少なくなっていく病気であると思われます。C型肝炎と関係のない場合もあります。

クリオグロブリン性血管炎の症状って?

症状には個人差があります。どの血管が侵されているかによって症状が変わってきます。皮膚に紫斑(数ミリ大の皮下出血)を来したり、皮膚潰瘍を起こしたりすることがあります。腎臓を侵すこともあり、腎炎と呼ばれますが、末期になるまで症状が出ないことがあります。目で見えないような血尿や蛋白尿が初期にみられる徴候で、尿検査をしないとわかりません。神経が侵されると、四肢にしびれが出たり、手足が動かしにくくなったりします。関節痛を来すこともあります。

どのように診断をするの?

血液検査、尿検査や画像検査などを組み合せて行います。クリオグロブリンという蛋白が血中にあるかを調べることが出来ます。C型肝炎の検査は必ず行う必要があります。腎臓などが侵されている場合は腎生検など生検を行うこともあります。

原因はなに?

クリオグロブリンとは免疫グロブリンで冷却することによって凝集し、再加熱することで溶ける蛋白のことを指します。正確な機序は不明ですが、C型肝炎関連の場合はC型肝炎ウイルスに対する免疫反応に伴い、このクリオグロブリンが免疫複合体を作り血管炎を引き起こしていると考えられています。

どのように治療をするの?

病気の重篤度によって治療が変わってきます。症状が軽いような場合はC型肝炎の治療を優先させます。しかし、血管炎のために重篤な臓器障害が急速に進行している場合には、免疫抑制剤の使用が必要となってきます。ステロイドを治療に用いますが、症状や重篤度に合わせて量を変化させます。ステロイドに加えてリツキシマブなどの免疫抑制剤を併用して治療することもあります。

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