聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

がんゲノムセンター

がんゲノムセンターのお知らせ

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がんゲノムセンターとは

写真:センター長

2001年に分子標的薬の臨床応用が実現してからがん薬物治療が急速に発展してきています。以前はがんの種類や進行の度合いに応じて治療薬を選択していました。現在では細胞内に生じたがんの増殖や転移に関連するタンパク質異常や遺伝子変異に応じて分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬による治療が行われるようになり、治療効果も改善してきています。近年、がん組織を用いて一度に複数の遺伝子変異を調べる検査(がん遺伝子パネル検査)が可能になりました。これにより一人一人のがんの性質に合わせて治療薬を選択できるようになりました。これら一連のがん患者を対象にした遺伝子変異に基づく医療をがんゲノム医療といいます。

当院はがんゲノム医療連携病院として認定を受けており、がんゲノム医療中核拠点病院である国立がん研究センター中央病院と協力してがんゲノム医療を提供する体制を整えています。現在は標準治療のない、もしくは標準治療を終えたがん患者(血液がんを除く)で全身状態の良好な方が対象となっています。しかし、検査後に何らかの治療を提供できた方は限られているのが実情です。国立がん研究センター中央病院が実施した先行研究の報告では13.4%(25例/187例)に治療提供が行われています。そのために検査結果は本人や担当医師に開示されるだけでなく、国立がん研究センター内に設置されたデータセンター、がんゲノム情報管理センターに登録され、がん患者の遺伝子変異情報データベースの構築や新薬開発などを目的に利活用されます。

検査を受けたい方や検査適応があるのかお悩みの方は、まずは担当医もしくはがん相談支援センターにご相談ください。検査はがんゲノムセンターのがん遺伝子検査外来で受け付けています。ご自身のがんについて、そして次世代のがん患者のために、皆さんと一緒に私たちがんゲノムセンターはがんゲノム医療に貢献します。

がんゲノムセンター長 山内 照夫

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がん遺伝子パネル検査

がんと遺伝子

がんは、遺伝子が変化して正常に働かなくなった細胞が起こす病気であり、どのような遺伝子にどのような変化が起きているかによって、その性質が異なります。がんの治療にあたっては、遺伝子の変化にあわせた治療法を選択することで、効果的な治療が可能になると考えられています。

がん遺伝子パネル検査とは

従来から、特定の遺伝子異常を持つがんに対して有効とされる薬剤の効果を予測するために、あらかじめ定められた遺伝子異常を個別に調べる遺伝子検査が保険診療で行われてきました。一方、2019年度に新たに保険適用となった「がん遺伝子パネル検査」では、1回の検査で100種類以上の遺伝子を調べることが出来ます。

この検査を受けられた場合、検査によって得られた情報は国立がん研究センター内に設置されたがんゲノム情報管理センター(C-CAT)に登録され、その臨床的意義に関する調査が行われます。その調査結果レポートを用いて、様々な分野の専門家によって組織される「エキスパートパネル」と呼ばれる専門家会議にて、治験や臨床試験なども含め、あなたに適した治療法が検討されます。

しかし検査の結果、遺伝子の異常が発見されないこともあり、また遺伝子の異常が発見された場合でも、それに適した薬剤がない等の理由で、治療に役立つ情報が得られない可能性もあります。国立がん研究センター中央病院が実施した先行研究の報告では、検査を受けられた方の内、がん遺伝子パネル検査の結果に基づいて薬剤の投与を行うことが出来た割合は、13.4%(25例/187例)でした。

資料:「がん遺伝子パネル検査」を検討する方にご理解いただきたいこと

当院で実施可能ながん遺伝子パネル検査

OncoGuide™NCCオンコパネルシステム

この検査は保険診療で行うことが出来るがん遺伝子パネル検査で、114の遺伝子を解析します。現時点では標準治療のない、もしくは標準治療を終えたがん患者(血液がんを除く)で全身状態の良好な方が対象となっています。この検査を受ける為には、手術や生検で採取された腫瘍検体と、採血検体が必要です。

FoundationOne®CDxがんゲノムプロファイル

この検査は「OncoGuide™NCCオンコパネルシステム」と同様、保険診療で行うことが出来るがん遺伝子パネル検査で、324の遺伝子を解析対象とします。この検査では手術や生検で採取された腫瘍検体のみを使用します。

上記2種類のがん遺伝子パネル検査はいずれも健康保険の適用となり、検査費用の自己負担金額は、3割負担の場合で約168,000円です。解析対象とする遺伝子や、検査により得られる情報、検査に必要な検体が異なるため、「がん遺伝子検査外来」にて、どちらの検査を行うかを含めてご相談させて頂きます。

がん遺伝子検査外来

がん遺伝子パネル検査を受けられるにあたり、検査を行う前に「がん遺伝子検査外来」を受診していただきます。検査の対象となる方で、検査を希望される場合には、主治医にご相談ください。

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スタッフ紹介

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