退院後の生活および日常生活のQ&A
退院後の生活
退院時には身の回りのことはほぼできるようになりますが、まったくもと通りというわけではありません。無理はせずに少しずつ調子を取り戻していくようにしましょう。術後の経過が順調であれば、術後2〜3ヶ月で軽い運動ができるまで回復します。
Q&A
ドレーンが入っていない場合には、翌日からシャワー浴が可能となります。ドレーンが入っている場合でも、ドレーン挿入部が濡れないようにして下半身のシャワー浴が可能です。ドレーンの抜去当日夕方から全身のシャワー浴が可能となります。ゆっくり湯船につかるのは退院後の診察で許可が出てからにしましょう。創部は石けんをつけた指でやさしく洗ってください。乾かす時は押さえて水分をとるようにしてください。
多くの場合は手術による反応性の滲出液が貯留したためで心配はいりません。腫れや赤みが強かったり熱感がある時は創部に感染を起こしている可能性があります。傷の状態が気になる場合はブレストセンター(夜間・休日は救急外来)に電話して、指示を受けてください。
腋窩郭清を行うと周囲の皮膚に違和感が出てきます。通常1年ほどで気にならなくなります。センチネルリンパ節生検のみで終了したときにも同様の感覚が起きることがあります。
術後から1年くらいまで腋の下から上腕内側に線状のつっぱりと痛みが出てくることがあります。これは皮下の静脈に炎症が起きたもので、通常1〜3か月で改善します。その間は上肢のリハビリを無理のない程度に続けてください。乳がんの再発とは関係ありません。
皮膚の下を手術することによって感覚神経が切除されます。数か月かけて徐々に戻ってきますが、元通りの感覚にはならないことが多いです。
手術をすると、その部位が硬くなりますが、これは傷が治っていく過程です。1年ほどすると固さが徐々にとれていきます。しかし数年経っても硬さが一部残ってしまうことがあります。
術後2週間くらいは術後出血のリスクがありますので、注意深く生活しましょう。アルコールも控えましょう。激しい運動は手術後しばらく控えた方がよいでしょう。スタッフと相談してください。
術後2週間くらいは控えましょう。治療中は妊娠をさけなければなりません。内分泌療法中などで月経が止まっている場合でも、確実な避妊が必要です。避妊薬剤の使用は避けましょう。スタッフに相談してください。
特別に必要な健康食品等はありません。ほとんどの健康食品はその効果は医学的には注目されていません。非常に高価なものもありますので、誇大広告等に惑わされないよう注意してください。化学療法など薬物治療を受けている間は治療薬と代替療法を併用すると治療効果が損なわれる事がありますので、特に注意が必要です。大豆製品など植物エストロゲンを含む食品は摂取しても問題ありません。牛乳や肉をとっても構いません。使用を検討する際は、内容の詳細をお持ちになってスタッフにご相談ください。