聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

看護部

看護について

看護の特色

イメージ:看護について

聖路加国際病院看護部は、創立者トイスラー博士のキリスト教精神を継承し、患者中心の看護に力を注ぎ、臨床看護の水準の向上に努めて来ました。

看護部は看護の専門性を生かし、看護ケアの継続性、個別性、セルフケア能力の向上を基本コンセプトとし、クライエントの生活の質(Quality of Life )の向上を目指して努力しています。そして、看護部は看護の専門性を発揮出来るような体制作りや院内教育を行い、看護補助者、ボランティアの協力を得て、看護婦が患者のベッドサイドでケア出来る体制がとれるよう努力しています。

看護の支援システムとして、物品の供給・搬送システム(SPD)が導入され、看護情報システムも稼働しています。SPDセンターには中央滅菌室も含まれていますので、当院の中央材料室は看護部の所属ではありません。また、リソースナースが専門的知識・技術の普及や指導に力を発揮しています。

三角形の病棟は、シングルケアユニットと呼ばれる個室形式で患者のプライバシーやアメニティを重視するとともに院内感染対策も考えられた病棟です。一般病棟の1看護単位は35床です。

また、産科では妊産婦が部屋を移動することなく、陣痛・分娩・回復(LDR)を同室で行える様に整えられています。

1923年より公衆衛生看護部が設けられ一貫した予防医学、公衆衛生活動に従事していましたが、1992年に保健指導科・訪問看護科に分かれ、さらに1997年からは保健指導科が生活習慣病・糖尿病専科と腎クリニックに発展しました。訪問看護科は夜間、休日も緊急時の対応が出来るような体制をとり積極的に在宅ケアに取り組んでいます。

新病院となって第二次救急指定病院となり、さらに1997年9月から救急医療センターとして第三次救急患者を受け入れています。又、1999年12月からは救命救急センターの認定を受けております。

看護の提供体制

一般病棟入院基本料I群入院基本料1、夜間勤務等看護加算1の基準をクリアしています。看護はうけもち制をとり入れたチーム・ナーシング或いは部分的にプライマリナーシングもしくは機能別看護など多様な方式をとり入れ、各病棟で看護提供体制の効率化にとり組んでいます。また勤務体制は、各病棟の意思決定にもとづき2交代制が主流となっています。さらに1998年から25床の緩和ケア病棟を開設しました。

院内教育

看護部では、教育・研究と実践とが統合できるような教育的な臨床環境を提供し、看護職員個々のキャリア開発を支援しています。
看護職員の院内教育は、病院の理念に基づき、患者のQOL(Quality of Life)の向上と、質の高い看護サービスを提供できる看護職員の育成をめざしたプログラムを組んでいます。
教育プログラムは看護職員個々の臨床実践能力のレベル(キャリア開発ラダー)に応じたコースが受講できるシステムになっています。キャリア開発ラダーにより個々の臨床実践能力を評価するとともに、それぞれの学習ニーズと目標を尊重し、専門職業人としての成長・発達を支援します。

キャリア開発概念図はこちらからご覧下さい。

キャリア開発プログラム

新人看護職員研修プログラム

聖路加国際病院における新人看護職員研修プログラムの目的、目標は次のようになっています。

目的

  • 新人看護職員が職場に適応し、社会人としての自覚と責任を持てるようになる
  • 専門職業人としての姿勢や態度、看護実践に必要な基本的知識・安全な看護技術を習得する

目標

  1. 社会人としての基本的姿勢や態度を身につけ、病院職員、看護職員の一員として活動できる。

  2. 深刻なリアリティショックを体験することなく職場に適応でき、看護職員としての自信が持てるようになる。
  3. 指導者もしくは先輩看護職員の支援を受けながら、医療安全に留意し、手順や基準などのガイドラインに基づいた基本的な看護技術を実践できるようになる。
  4. 上記を通して、キャリア開発ラダーの第一段階に到達できるようになる。

研修内容

研修は主に4期に分け、行われています。

  • 第1期:集合研修(4月1日から約2週間)
    病院の理念や組織の概要、社会人・医療人としての姿勢や態度、接遇マナーなどについて、入職者全員に集合オリエンテーションを実施しています。また全新入職員同士のコミュニケーションが図れるよう宿泊研修を実施しています。 看護部のみのオリエンテーションでは、新人対象基本的看護技術演習を行ない、臨床現場への準備を少しでも整えられるようにしています。

  • 第2期:プリセプターシッププログラム (4月から6月下旬ごろまで)
    当院では、新しい環境に慣れるための新人オリエンテーションの一環として、原則8週間のプリセプターシップを実施しています。この期間は、新人看護職員はプリセプターである先輩ナースとできるだけ一緒に行動します。新人看護職員が深刻なリアリティショックを体験することなく、配属部署で専門職として少しでも早く看護業務を理解し実践でき、ナースとしてやっていけるという自信が持てるように支援していきます。
    なお、プリセプターシップ終了後も各部署において、ティーチングナース(教育担当者)を中心に先輩ナースやプリセプターによる計画的なOJTは続けられます。

  • 第3期:看護実践のための基礎知識と技術 (5月から8月ごろまで)
    「医療安全に関するクラス」「電子チャートにおける看護記録」「褥瘡予防の基本的知識と技術」「嚥下障害と安全な食事介助について」など、看護手順・業務基準に基づいた"安全"な看護ケアが提供できるようにその基本を学びます。医療安全に関するクラスは、年度終わりにフォローアップクラスを実施し、確実に知識・技術の修得ができるようにしています。

  • 第4期:レジデントナースコース ジュニアクラス (9月から12月まで)
    臨床実践の基礎となるコースです。バイタルサインとアセスメント、輸液・輸血について、心電図や酸素療法、BLS&AED演習など、新人看護職員に必要な基礎的知識・技術を学んでいくコースです。講義、実技演習、グループワーク、自己学習などでクラスはすすめられます。

    その他シミュレーションラボ室では、各自の時間で看護技術のトレーニングができるよう吸引、導尿、各種注射などの、シミュレーターを準備し、適宜インストラクターによる指導が受けられる体制を整えています。

レジデントナースコース シニアクラス

このクラスは、レジデントナースコース ジュニアクラスに続く院内教育プログラムです。主として臨床経験2年目以上のナースを対象に、クリティカルケアベーシックコース、感染予防ケアコース、スキン・褥瘡・失禁ケアコース、総合病院における精神看護コースなど、臨床に密着した看護実践コースをプログラムしています。
レジデントナースコース シニアクラスは、専門看護師や認定看護師、その他臨床経験豊富な看護師や医師などによる講義や演習、知識確認テストなどが行われます。

専門看護コース

専門看護コースは、ある特定の領域および看護分野に関する専門性の高い知識や技術を修得するコースで、がん看護コース、呼吸ケアコース、糖尿病看護コース、ストーマケアコースなどがあります。なかでもがん看護コースと糖尿病看護コースは、ある一定の内容を修了した場合、病院が認定した認定看護師として活動できるようになっています。

看護管理コース

リーダーシップを発揮する上で必要な基礎的理論と実践への適用を学ぶリーダーシップベーシックコースとリーダーシップアドバンストコース、看護管理者のための看護管理者コースがあります。

教育指導コース

  1. プリセプターのためのワークショップ
    新しくプリセプターになる人のためのワークショップです。次年度の新人オリエンテーションにはプリセプターとしてその役割を遂行できるよう準備します。プリセプターシップに関することや新人とのコミュニケーションの方法などを体験学習で学びます。
  2.  
  3. ティーチングナースのためのコース
    新人看護職員臨床研修において、部署における教育担当者として役割を担う人を育成するコースです。
    教育・学習に関する知識や教育指導スキル、メンタルケアなどについて学び、次年度の役割遂行への準備をします。

全体看護職員対象プログラム

  1. 静脈注射研修プログラム
    看護職員が、医師の指示のもと安全に静脈注射を実施するために、必須とされる知識や技術を学ぶコースです。薬剤師、医師、看護師などによる講義と実際に静脈留置針を刺入する実技演習などを行ないます。当院では、このコースを修了した看護職員が静脈注射の基準にそって静脈注射を実施しています。
  2. スキルアップコース
    看護部検討会が主催となって看護実践のスキルの向上をめざしたコースです。摂食嚥下障害患者の看護コースなどがあります。
  3. 重症度・看護必要度クラス
    看護業務量の指標である重症度・看護必要度について、その知識と測定基準をおさえ、実際に正しい測定ができるようになることを目的としたクラスです。

看護補助者クラス

看護補助者が業務遂行上必要な内容を学習するクラスです。毎年、看護補助者の学習ニーズを把握し、テーマを決め、プログラムが企画運営されます。