聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

ヘルニアセンター

ヘルニアセンターのお知らせ

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はじめに

当センターは、1980年代に我が国における鼠径ヘルニア治療の第一人者であった聖路加国際病院外科牧野永城先生の下、トレーニングを積んだ、現在日本ヘルニア学会理事長である柵瀬(さくらい)信太郎をセンター責任者として2013年5月に開設された腹部のヘルニアを専門的に治療するヘルニアセンターです。

特徴

当センターは成人の腹部のヘルニアを専門的に治療するヘルニアセンターです。
ヘルニア治療のスペシャリストが診察を行い、最適な治療法を提示いたします。また数多くの専門医がいる聖路加国際病院の特徴を生かし、専門医のチームでヘルニア治療を提供いたします。特に合併症をおこしやすい高齢者や心疾患、腎疾患などをお持ちの患者さんは、循環器内科や腎臓内科などの専門医と協力しながら治療を受けることも可能で、ほかの病院では治療が困難とされたヘルニアを積極的に受け入れます。

受診方法

当センターでの診察をご希望の場合、紹介状をお持ちいただかなくてもかまいません。
予約センターへご連絡ください。 TEL03-5550-7120

予約する際に 「ヘルニア外来」 とお伝え下さい。

但し、ヘルニアの手術歴のある方、内科疾患等で定期的に他の医療機関におかかりの方は、それぞれの医療機関からの紹介状をご用意いただくようお願い致します。

注意事項

  • 16歳未満の小児鼠径ヘルニアは小児外科へご相談ください。
  • 腰痛や足のしびれなどの原因のひとつである背骨のヘルニア(椎間板ヘルニアなど)の診察を行っておりません。背骨のヘルニアについては整形外科へご相談ください。

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主な疾患

鼠径ヘルニア(そけいヘルニア、別名:脱腸)とは?

一般の方には脱腸と呼ばれる鼠径ヘルニアは、こどもの病気と考えられがちですが、むしろ成人に多い病気です。
ふとももや足の付け根の皮膚の下に、おなかの中にある腸や脂肪がはみ出す病気です。
日本では年間約10万人の患者さんがヘルニア手術を受けており、盲腸(虫垂炎)と同様に非常にポピュラーな病気です。

原因と治療方法

成人のヘルニアはなぜ起きるのか、どう治療するのか?

鼠径ヘルニア症状

鼠径ヘルニア症状

ヘルニアとは、腸や脂肪などが本来の場所とは別の場所へ脱出したり、出っ張ったりする状態をさします。鼠径(そけい)ヘルニアや脱腸、腹壁瘢痕ヘルニアなどがこれに当たります。
ヘルニアの発症を防いでいるのは体壁の筋肉層を裏打ちしている筋膜・腱膜とその働きです。その筋膜・腱膜の代謝に後天的な異常が起こることによって筋肉・腱膜が弱くなって(脆弱化して)ヘルニアが発症します。この代謝異常の原因はいまだ解明されていませんが、加齢とともに増加するのでヘルニアは高齢者ほど多く起こります。また代謝異常は両側性に起こるのでヘルニアも両側ほぼ同時に起こったり、一側だったヘルニアがしばらくたってから反対側にも出てくることもあります。さらに代謝異常はヘルニアの手術後も継続するので、昔の手術で行われていたような弱くなった部分の周囲にあるしっかりしている腱膜組織を用いて修復したとしても、術後時間の経過とともに修復に用いた組織が弱くなってしまうので、修復には人工膜(メッシュ)を用いた修復が必要になるのです。
現時点で手術以外に治癒させる方法はありません。

どのような治療方法があるか?

自身の組織を利用して治療する方法

自分自身の組織を利用し、弱くなった部分を縫いよせる治療方法です。
利点は自分自身の組織を使用するために人工物と比較して感染に強いことが挙げられます。
欠点は弱くなった周辺の組織を利用するために手術を受けたにもかかわらず再びヘルニアが出現するいわゆる再発がほかの方法に比べて多いことや手術後の痛みが強く長く続くことが挙げられます。
現在は特殊な状況で行われることが多く、古典的な方法といえます。

人工物を利用して治療する方法

人体に埋め込んでも問題がないとされている素材で作成されたメッシュを用いて弱くなった部分を補強する治療方法です。
利点は再発が少ないことと手術直後の痛みが軽いことです。
欠点は自身の組織を用いた治療法と比べて感染に弱いことや術後長期間の痛みが出現する場合がまれにあることです。
現在はメッシュを用いた治療方法が主流で9割以上がこの方法で行われています。

  • 2.ULTRAPRO hernia system イメージ(横から)

    ULTRAPRO hernia system イメージ(横から)

  • 3.ULTRAPRO Plug イメージ(吸収前と吸収後)

    ULTRAPRO Plug イメージ(吸収前と吸収後)

弱くなった部分に到達する経路別の治療方法

4.ULTRAPRO hernia system イメージ(インプラント後 前方)

ULTRAPRO hernia system イメージ
(インプラント後 前方)

ヘルニア膨隆の真上の皮膚を切開して治す切開法

ヘルニア治療のスペシャリストが診察を行い、
患者さんの個々の状況に合わせた最適な治療法を提示いたします。

当センターで対象としている主なヘルニア

  • 鼠径ヘルニア
  • 大腿ヘルニア
  • 臍ヘルニア
  • 腹壁瘢痕ヘルニア
  • そのほか腹部のヘルニア

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医師名
柵瀨 信太郎 予約のみ
嶋田 元      
松原 猛人   ○AMのみ    

スタッフの詳細情報は名前をクリックしてください。

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  • 日付
  • お知らせ
  • 2017年1月

    2017年1月に松原 猛人医師が着任しました。

  • 2016年10月20日

    2016年10月27日(木)-29日(土)に第14回 日本ヘルニア学会学術集会が開催されます。詳しくはこちら

  • 2013年12月3日

    NHK「ためしてがってん」に、柵瀨 信太郎先生が出演いたします。テーマは「鼠径ヘルニア」についてです。詳しくはこちら

  • 2013年5月

    ヘルニアセンターをOPENいたしました。

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論文情報

日付 雑誌名 論題 発表者
2012年9月 小児外科(0385-6313)44巻9号 Page807-823 【鼠径ヘルニアの手術:小児と成人の違い】 鼠径ヘルニア手術に必要な解剖 柵瀬 信太郎
2012年6月 外科(0016-593X)74巻6号 Page571-589 【最新のヘルニア手術-アプローチから修復まで】 鼠径部ヘルニア 鼠径部の局所解剖 柵瀬 信太郎
2010年11月 臨床外科(0386-9857)65巻12号 Page1477-1493 エキスパート愛用の手術器具,手術材料 鼠径ヘルニア手術に愛用の手術器具・材料 柵瀬 信太郎
2010年8月 日本臨床外科学会雑誌(1345-2843)71巻8号 Page2005-2010 人工膜を用いて修復した成人横隔膜ヘルニアの3例 鈴木 研裕, 柵瀬 信太郎, 武田 崇志, 須藤 一起, 塩崎 弘憲, 小野寺 久
2009年11月 外科(0016-593X)71巻12号 Page1307-1326 【必読 一冊に凝縮した研修医のための手術書】 各論 ヘルニア 鼠径・大腿ヘルニア メッシュを用いた修復 PHS(Prolene Hernia System)法 柵瀬 信太郎
2009年12月 消化器外科Nursing(1341-7819)14巻12号 Page1230-1235 【術式別の押さえどころがわかる退院指導マニュアル】 鼠径ヘルニア手術 嶋田 元, 柵瀬 信太郎
2009年3月 消化器外科(0387-2645)32巻3号 Page279-292 【最新の鼠径ヘルニアの手術法 再発・合併症を少なくするために】 鼠径部ヘルニア分類と局所解剖 柵瀬 信太郎
2008年11月 手術(0037-4423)62巻12号 Page1697-1707 【鼠径ヘルニアの治療】 鼠径ヘルニア術後の創感染とメッシュ感染 柵瀬 信太郎
2008年10月 臨床外科(0386-9857)63巻10号 Page1353-1366 【鼠径ヘルニアの治療NOW 乳幼児から成人まで】 [成人鼠径ヘルニアの診療] 鼠径部ヘルニア分類と術式選択 柵瀬 信太郎
2008年10月 臨床外科(0386-9857)63巻10号 Page1337-1339 【鼠径ヘルニアの治療NOW 乳幼児から成人まで】 年長児の外鼠径ヘルニアの診療 松藤 凡, 高松 英夫, 村上 研一, 嶋田 元, 柵瀬 信太郎
2007年11月 日本臨床外科学会雑誌(1345-2843)68巻11号 Page2707-2712 両側鼠径ヘルニアの特徴と同時手術の安全性 西尾 梨沙, 柵瀬 信太郎, 井上 弘, 大東 誠司, 西尾 剛毅, 小野寺 久
2005年10月 手術(0037-4423)59巻11号 Page1637-1650 【Emergency Operation】 鼠径・大腿ヘルニア嵌頓・絞扼 柵瀬 信太郎
2005年6月 外科(0016-593X)67巻6号 Page646-658 【鼠径ヘルニア治療のすべて】 Bilayer patch device(PHS)法 柵瀬 信太郎
2004年9月 手術(0037-4423)58巻10号 Page1683-1692 【手術で役立つ臨床局所解剖の知識】 鼠径ヘルニア根治術 嶋田 元, 柵瀬 信太郎
2002年8月 臨床外科(0386-9857)57巻8号 Page1043-1050 【ヘルニア-最新の治療】 鼠径ヘルニアの分類と術式選択 柵瀬 信太郎
2002年8月 臨床外科(0386-9857)57巻8号 Page1033-1042 【ヘルニア-最新の治療】 欧米における鼠径部の筋膜層構造の知見 柵瀬 信太郎
2002年4月 消化器外科(0387-2645)25巻4号 Page397-411 【鼠径ヘルニアの手術 最近の工夫】 メッシュを用いる鼠径ヘルニア手術 柵瀬 信太郎
2001年8月 外科(0016-593X)63巻8号 Page919-930 【最新のヘルニア治療】 Meshを用いた鼠径ヘルニアの手術 柵瀬 信太郎
2001年4月 外科治療(0433-2644)84巻4号 Page393-404 【鼠径ヘルニアの手術】 成人鼠径ヘルニアの手術 メッシュを用いた鼠径ヘルニア手術 柵瀬 信太郎
2000年7月 手術(0037-4423)別冊最新アッペ・ヘモ・ヘルニア・下肢バリックスの手術 Page209-219 【最新アッペ・ヘモ・ヘルニア 下肢バリックスの手術】 ヘルニア 鼠径部の局所解剖 柵瀬 信太郎
1998年10月 消化器外科(0387-2645)21巻11号 Page1717-1737 【アトラスでみる鼠径ヘルニアの手術】 meshを用いた鼠径ヘルニアの手術 柵瀬 信太郎
1998年6月 日本臨床外科学会雑誌(1345-2843)59巻6号 Page1654-1658 CT診断が有用であった子宮広間膜ヘルニアの1例 諏訪 勝仁, 柵瀬 信太郎, 大東 誠司, 他
1996年7月 臨床外科(0386-9857)51巻7号 Page833-840 図解 成人鼠径ヘルニア手術 McVay法,Moschcowitz repair及びiliopubic tract repair 柵瀬 信太郎
1996年5月 消化器外科(0387-2645)19巻6号 Page1112-1114 消化器外科疾患初療のためのフローチャート 腹壁瘢痕ヘルニア 柵瀬 信太郎
1995年5月 手術(0037-4423)49巻6号 Page867-880 鼠径・大腿ヘルニア手術入門 柵瀬 信太郎, 桜井 健司
1995年3月 臨床外科(0386-9857)50巻3号 Page334-339 外科研修医実践講座(21)大腿ヘルニア手術のポイント 柵瀬 信太郎
1995年4月 外科診療(0433-2679)37巻4号 Page413-424 大腿ヘルニア手術 柵瀬 信太郎, 桜井 健司
1992年7月 外科(0016-593X)54巻7号 Page731-741 外科疾患の年齢による修飾と予後(19) 鼠径大腿ヘルニア 柵瀬 信太郎
1992年3月 臨床外科(0386-9857)47巻3号 Page361-371 再手術の適応と術式 腹壁瘢痕ヘルニア 柵瀬 信太郎
1992年3月 手術(0037-4423)46巻3号 Page271-284 再発鼠径ヘルニア,大腿ヘルニアの手術術式 柵瀬 信太郎, 大多和 孝博, 山名 哲郎, 他
1988年6月 臨床外科(0386-9857)43巻7号 Page1057-1069 〔鼠径ヘルニアの診療〕再発ヘルニア 原因と治療のポイント 柵瀬 信太郎
1986年4月 外科治療(0433-2644)54巻4号 Page411-423 成人の鼠径ヘルニア 一般成人を中心に 柵瀬 信太郎, 牧野 永城
1983年7月 臨床外科(0386-9857)38巻7号 Page1031-1037 大腿ヘルニア 診断上の盲点と手術の要点 柵瀬 信太郎, 牧野 永城

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