聖路加国際病院

St Luke's International Hospital

泌尿器科

泌尿器科のお知らせ

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診療内容・特徴

泌尿器科疾患全般を対象に、各種ガイドラインに沿ってエビデンスに基づいた質の高い診療を心がけ、科内の医師全員が話し合いをしながら診療を進めるチーム医療を実践しています。
前立腺全摘術では、術後尿失禁の減少と性機能温存に努めており、前立腺がんに対する小線源療法も取り入れています。内視鏡手術にも力を入れており、腎がんに対する腹腔鏡手術や、泌尿器良性疾患では、副腎腫瘍に対する腹腔鏡下手術や前立腺肥大症に対するHoLEP手術を行っています。

聖路加国際病院泌尿器科では、2011年8月よりダビンチ手術(ロボット支援手術)を開始し、2014年10月までに前立腺全摘術275件、腎部分切除術31件を実施しました。
当科におけるロボット支援前立腺全摘術の特色は、まず高リスク(PSAが高値、グリソンスコアが高い、前立腺外への浸潤が疑われるなど)の場合でも、積極的にロボット手術を行っていることです。拡大リンパ節郭清(広い範囲のリンパ節を前立腺と一緒に摘出して根治性を高めること)や必要に応じて拡大切除(切除範囲を通常より拡げること)をすることにより完治を目指します。第二に、神経温存(勃起に関する神経を残すこと)にも積極的に取り組んでいます。残念ながら病状により神経を一緒に切除しなければならない場合や、温存しても十分に勃起機能が残らなかった場合でも、可能な限り薬物治療などをすることによって機能の回復を目指しています。また、術後の尿失禁に対しても手術直後からできるだけ少なくなるように、これまでの経験を生かしながら様々な取り組みを行っています。

【手術支援ロボット da Vinci に関するご案内はこちらです】

手術用ロボット“ダビンチ”による腎部分切除術が健康保険適用になりました

これまで、自費診療で行っていた手術用ロボット“ダビンチ”による腎部分切除術が平成28年4月より健康保険で行えるようになりました。
対象となる疾患は、転移のない腎臓がんで大きさが7cm以下のものです。それ以外の腫瘍に対するダビンチによる腎部分切除術は、これまで通り自費診療となります(※開腹手術、通常の腹腔鏡手術の場合は、健康保険の対象です。詳しくはお問い合わせください)。

腎臓がんに対するロボット支援手術について

手術用ロボットによる腎部分切除について Q and A

なぜ腎臓がんなのに、腎臓の全摘ではなく、部分切除で良いのでしょうか?

早期の腎がんに対しては、腎臓を全摘しても部分切除でも治療成績(がんの治癒率)は変わりません。一方、腎臓を全摘してしまうと、2個あった腎臓が1個になり予備力がなくなり、腎機能もそれなりに低下します。現在では、国内外のガイドラインにおいて、早期の腎臓がんに対しては、可能なかぎり腎部分切除術を行うことが推奨されています。

手術用ロボットによる腎部分切除術とはどういうものですか?

腎部分切除術のやり方には、1)開腹手術、2)腹腔鏡手術、3)手術用ロボットを用いる手術がありますが、通常は、いずれの方法でも腫瘍を含む腎組織を切除し、切除後の腎臓の切り口を縫合するやり方が一般的です。ロボット支援手術では、患者さんのお腹に開けた小さな孔より、内視鏡や手術器具をロボットのアームに接続して体内に挿入し、術者が内視鏡画像をみながらロボットアームを動かして手術を進めていきます。

開腹手術や通常の腹腔鏡手術に比べて、手術用ロボットによる腎部分切除術にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

開腹手術と比較すると、まず傷の小さく体への負担が少ないことが挙げられます。開腹手術では通常15cm程度の傷となりますが、ロボット支援手術では腫瘍の大きさにもよりますが、最大で2cm程度です。見た目の傷の大きさもさることながら、開腹手術では筋肉を切らなければなりませんが、ロボット手術や腹腔鏡手術ではほとんど筋肉を切らずにすみます。
腹腔鏡手術との違いは、腹腔鏡手術ではまっすぐな器具(鉗子)を使用するため縫合などの複雑な操作はかなり難しい技術でしたが、ロボット手術の手術器具の先端には関節が付いており、先を自由に曲げることができます。そのために理想的な方向で切開や縫合が可能となります(図)。また内視鏡の画像が、3D(立体視)でハイビジョンであるために細部までとても良く見ることができます。これらの特徴のため、細かい切開や縫合操作が容易となり高精度な腎部分切除術が可能となります。

ロボット手術の欠点やロボット手術に適さない腫瘍はありますか?

どのような腫瘍に対してロボット手術で行うかは、術者や施設の経験にもよります。
より多くの腎機能を残すためには、手術中に腎臓を冷却した方が望ましいですが、腹腔鏡手術やロボット手術では有効に腎臓を冷却するのが難しいです。内科的な病気により術前から腎機能がかなり低下している場合は、氷で効率よく腎臓を冷却できる開腹手術の方が望ましい場合があります。また、極めてまれではありますが、ロボットは器械ですので故障することがあり得ます。

健康保険で行うための条件はありますか?

健康保険で行うためには、画像検査等で腎臓がんと診断されており、腫瘍の大きさ(径)が7cm以下で明らかな転移がないことが条件です。大きさが7cmを超えるもの、良性腫瘍で手術が必要な場合でも、ロボット支援手術で腎部分切除が出来る場合もありますが、その場合は自費診療となります(費用についてはお問い合わせください)。

健康保険によるロボット腎部分切除術は、どの病院で受けられますか?

健康保険で実施するためには、病院に対するいろいろな施設基準があります。特に、手術用ロボットがある病院のうち、腎臓がんの手術を一定件数以上実施しており、ロボット腎部分切除術の経験も十分にあることが必要です。当院では、平成24年よりロボットによる腎部分切除術を開始し、これまでに約60件施行しました(平成28年4月現在)。

対象症例・得意分野・専門分野

特に下記の疾患や治療に対して積極的に治療を行っています。

前立腺がん:

手術(前立腺全摘術)、放射線治療(外照射、小線源治療;放射線腫瘍科と共同治療)。前立腺全摘術は年間100件前後施行。

前立腺肥大症:

ホルミウムレーザー前立腺核出手術(HoLEP)。大きな肥大症でも開腹しません。

腎臓がん:

腎機能を温存するための腎部分切除術と鏡視下手術(腹腔鏡手術・ロボット支援手術)。

副腎腫瘍:

原発性アルドステロン症、褐色細胞腫などの副腎腫瘍に対する腹腔鏡手術。

聖路加メンズヘルスクリニック:

テストステロン補充療法

テストステロン(男性ホルモン)低下症候群 自己診断用チェックリスト

男性更年期症状を手軽に自己診断できるチェックリスト。

性機能リハビリテーション:

前立腺手術後の性機能を回復させるためのプログラム

男性尿失禁:

人口尿道括約筋植込み術

代用膀胱手術:

膀胱がん等で膀胱を摘出する場合の腸管を利用した代用膀胱術。

骨盤臓器脱に対するメッシュ手術(TVM)
女性の尿失禁に対する尿道すリング術(TOT)

尿路再建手術:

放射線性膀胱障害に対する尿路再建手術。


尿路結石(腎結石・尿管結石):

経尿道的尿路結石砕石手術(f-TUL)施行。体外衝撃波結石破砕術(ESWL)は施行しておりません。


※下記に対する検査・治療は行っておりません※

・ 男性不妊

診療実績

主要疾患に対する手術件数

疾患別 術式 2012年 2013年 2014年 2015年
前立腺がん ロボット支援による前立腺全摘除術 75 105 114 128
開腹による前立腺全摘除術 20 8 0 0
95 113 114 128
前立腺肥大症 HοLEP(レーザーを用いた内視鏡治療) 127 128 127 119
膀胱がん 経尿道的膀胱腫腫瘍切除術(TURBT) 64 66 87 105
膀胱全摘除 自己導尿型代用膀胱造設術 4 0 1 0
膀胱全摘除 回腸導管造設術 6 2 4 6
膀胱全摘除 自然排尿型代用膀胱造設術 5 1 2 1
79 69 94 112
腎盂・尿管がん 腹腔鏡による腎尿管全摘除術 7 8 5 8
腎がん 開腹による腎摘除術 1 1 3 2
腹腔鏡による腎摘除術 5 7 3 8
開腹による腎部分切除術 15 9 10 8
腹腔鏡による腎部分切除術 0 1 1 0
ロボット支援による腎部分切除術 7 14 13 22
28 32 30 40
副腎疾患 腹腔鏡下副腎摘除術 8 8 6 3
骨盤臓器脱 TVM(メッシュを用いた手術) 9 3 6 12
慢性腎不全 生体腎移植手術 9 2 5 6
尿路結石 経尿道的尿路結石砕石術(f-TUL) - - 8 58

主な設備・検査

膀胱鏡検査は、ほぼ全例軟性膀胱鏡(胃カメラのようなやわらかいビデオスコープ)にて行っています。
2011年8月より、手術支援ロボット『da Vinci』を導入しました。

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医師名/曜日
村石 修
(第1・3はAMのみ)

(第1・3)
服部 一紀
(第1・3・5のPM)
遠藤 文康
(第1・3・4・5)

(第2・4)
   
杉村 享之 AM
新保 正貴
(第1・3・5)
松下 一仁
(第1・2・5)

(AM)

(第4)
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(第2・4のAM)

(第2・4)

(第5)
阿南 剛
(AM)

(第2のAM)

(第1・3・5のAM)

(第1・3・5)

(第2)

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  • 日付
  • お知らせ
  • 2013年12月

    泌尿器科のダビンチ手術が200件を超えました。初診から手術まで1カ月程度でご案内可能です。詳細は各担当医にお問い合わせ下さい。

  • 2013年10月24日

    H25.11.6(水) NHKラジオ第1 「午後のまりやーじゅ」に 泌尿器科 京野陽子先生が出演いたします。テーマは「尿漏れ」についてです。詳しくはこちら

  • 2013年9月30日

    人工尿道括約筋(AMS800)による尿失禁手術が保険適用となりました、詳しくはこちら

  • 2013年5月30日

    専門研修医・常勤嘱託医/フェローを募集中です。詳細情報・エントリーはこちらから。

  • 2013年5月

    重度な尿失禁に対する人口尿道括約筋植え込み手術を始めました。

  • 2013年5月

    週刊ポストに当院のメンズヘルス外来が掲載されました。こちらをご覧下さい。

  • 2013年2月

    日本経済新聞夕刊に当院のメンズヘルス外来が掲載されました。こちらをご覧下さい。

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